金彩瑛

金彩瑛（キム・チェヨン）

金彩瑛（キム・チェヨン、김채영、きん さいえい、1996年1月15日 - ）は、韓国の囲碁棋士であり、その卓越した実力と数々のタイトル獲得で知られています。梁宰豪九段、崔珪昞九段、李廷宇九段という名だたる棋士に師事し、現在は韓国棋院に所属しています。九段という最高位に位置し、女流国手戦や呉清源杯世界女子囲碁選手権といった権威ある大会で優勝を果たしています。

プロ入りと成長

金彩瑛は6歳の時に母親の勧めで囲碁を始め、その才能を開花させました。2011年にプロ初段となり、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせます。2013年には黄龍士双登杯で韓国チームの先鋒として出場し、4人抜きという驚異的な活躍を見せました。また、同年の女流棋戦でもベスト8に進出するなど、若くしてその実力を示しました。

2014年には女流国手戦で朴鋕恩を破り優勝、さらにスポーツアコードワールドマインドゲームズ女子個人戦で準優勝するなど、国内外の大会で輝かしい成績を収めました。2016年には黄龍士双登杯で再び4人抜きを達成し、その実力を改めて証明しました。2018年には呉清源杯世界女子囲碁選手権で優勝し、五段に昇段。その後も順調に昇段を重ね、2020年に六段、2021年には七段となりました。

国内外での活躍

金彩瑛は、韓国女子囲碁リーグでも中心的な役割を果たしており、2017年には浦項チームで13勝2敗という圧倒的な成績で最多勝を獲得、MVPにも選ばれチームの優勝に大きく貢献しました。また、中国女子甲級リーグにも2017年から参戦し、国際的な舞台でも活躍しています。韓国囲碁棋士ランキングでは、2022年に66位にランクインしています。

主なタイトルと棋歴

タイトル
呉清源杯世界女子囲碁選手権 (2018年)
プロ女流国手戦 (2014年, 2024年)
IBK企業銀行杯女子囲碁マスターズ (2024年)

国際棋戦
スポーツアコードワールドマインドゲームズ 女子個人戦準優勝 (2014年)
呉清源杯世界女子囲碁選手権 ベスト4 (2022年)
華頂茶業杯世界女流囲碁団体戦
2013年 2勝1敗
2018年 3勝0敗
2019年 3勝0敗
黄龍士双登杯世界女子囲棋勝抜戦
2013年 4勝1敗
2015年 0勝1敗
2016年 4勝1敗
2019年 0勝1敗
おかげ杯国際新鋭対抗戦 優勝 (2016年)
湖盤杯ソウル新聞世界女子囲碁覇王戦 1勝1敗 (2022年)

国内棋戦等
プロ女流国手戦 準優勝 (2017年)
韓国製紙女子棋聖戦 準優勝 (2019年, 2020年)、3位 (2022年)
Dr.G女子最高棋士決定戦 準優勝 (2023年)
韓国女子囲碁リーグ
2015年 7勝5敗
2016年 9勝5敗
2017年 12勝2敗
2018年 12勝2敗
2019年 10勝4敗
2020年 11勝3敗
2021年 7勝7敗
2022年 10勝4敗
大方建設杯シニアvs女子囲碁リーグチャンピオンカップ 2勝0敗 (2022年)
GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦
2015年 0勝1敗
2018年 1勝0敗
2019年 0勝1敗
2022年 5勝1敗
ニュースピムGAM杯女子囲碁最強戦 0勝2敗 (2022年)
中国女子囲棋甲級リーグ戦
2017年 7勝2敗
2019年 6勝3敗
* 2020年 2勝6敗

家族

父は金成来（김성래）六段で、妹の金多瑛もプロ棋士という囲碁一家に育ちました。


金彩瑛の今後の活躍がますます期待されます。

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