梁宰豪(ヤン・ジェホ)は、
1963年2月8日、
慶尚南道蔚山市(現・
蔚山広域市)に生まれ、
韓国棋院に所属する
囲碁棋士です。
曺薫鉉、
徐奉洙に続く世代の棋士として、その実力を発揮し、数々のタイトルを獲得しました。
1979年、梁宰豪はプロ棋士としての第一歩を踏み出しました。沖岩高校を卒業後、
囲碁の世界に専念し、その才能を開花させていきます。1990年には、第1回東洋証券杯決勝で
張秀英を3-1で破り、見事優勝を果たしました。この勝利は、彼の棋士としてのキャリアにおける大きな転機となり、その名を世界に轟かせました。
その後も、梁宰豪の勢いは衰えることなく、1992年と1995年には名人戦で挑戦者となるも、それぞれ
李昌鎬に敗れ、名人位獲得はなりませんでした。しかし、1994年には九段に昇段し、その実力を改めて証明しました。1996年には、三星火災杯でベスト4に進出するなど、国際棋戦でも
韓国代表として活躍しました。彼の活躍は、
韓国囲碁界の発展に大きく貢献しました。
また、梁宰豪は、2007年から
韓国囲碁リーグで神聖建設チームの監督を務め、後進の育成にも力を注いでいます。彼の指導のもと、多くの若手棋士が育ち、
韓国囲碁界の未来を担っています。
タイトル歴
東洋証券杯世界選手権戦 (1989年)
その他の棋歴
国内棋戦
覇王戦 挑戦者 (1987年)
新王戦 準優勝 (1988年)
名人戦 挑戦者 (1992年、1995年)
国棋戦 挑戦者 (1996年)
マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 準優勝 (2005年)
国際棋戦
三星火災杯世界オープン戦 ベスト4 (1996年) (○余平、○王立誠、○小林光一、×依田紀基)
応昌期杯世界プロ
囲碁選手権戦 ベスト8 (1992年) (○マイケル・レドモンド、○江鋳久、×芮廼偉)
世界囲碁選手権富士通杯
1989年出場(○フェルナンド・アギラール、×
林海峰)
1990年出場(○石田芳夫、×林海峰)
1993年出場(○
林海峰、×邵煒剛)
1994年出場(×石田芳夫)
1996年出場(○酒井猛、×常昊)
1997年出場(×王立誠)
真露杯SBS世界
囲碁最強戦
1994年 0-1(×宮沢吾朗)
1995年 0-1(×陳臨新)
梁宰豪は、その卓越した棋力と豊富な経験を活かし、これからも
韓国囲碁界の発展に貢献していくことが期待されます。