金正官

金正官（キム・ジョングァン）

金正官（キム・ジョングァン、朝鮮語: 김정관）は、北朝鮮の軍人、政治家です。軍事称号は大将。

経歴

詳しい生年月日や出生地は不明です。

2018年5月、金正恩党委員長（当時）の元山葛麻海岸観光地区の現地指導に、人民武力省次官（階級は中将）として同行しました。当時、軍の建設部門を統括していたと見られます。

2019年12月、朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会で、党中央委員会政治局員候補に補選されました。

2020年1月には、努光鉄の後任として人民武力相に就任し、大将に昇進。この人事は、金正恩が推進する元山葛麻海岸観光地区などの建設事業を実行したことに対する評価とされています。

2020年4月12日、最高人民会議第14期第3回会議で国務委員会委員に選出されました。同年11月、人民武力省が国防省に改名されたことに伴い、国防相に転じました。

2021年1月、朝鮮労働党第8次大会で中央委員会委員に再選。党中央委員会第8期第1回総会で、党中央委員会政治局員、党中央軍事委員会委員に選出されました。

同年2月24日、党中央軍事委員会第8期第1回拡大会議で、朝鮮人民軍次帥称号の授与が決定されました。

しかし、2021年6月29日、第8期第2回党政治局拡大会議において、李炳哲（党政治局常務委員・元帥）と朴正天（軍総参謀長・元帥）が批判された事件に連座し、国防相を解任され（後任は李永吉社会安全相）、政治局員から政治局員候補に降格されました。同年9月29日には、最高人民会議第14期第5回会議で国務委員会委員から召還（解任）されました。

2022年2月12日、平壌市和盛地区1万世帯住宅建設の着工式の報道で、国防省第1副相への就任が確認されました。

同年4月14日、金正恩党中央軍事委員長の命令により、大将に昇格しました。

2022年12月、朝鮮労働党中央委員会総会で副首相に任命されました。

金正官は、金正恩政権下で重要な役割を担い、昇格と降格を繰り返しながらも、政権内で一定の地位を保っている人物と言えるでしょう。

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