金沢総合車両所

金沢総合車両所について

金沢総合車両所（かなざわそうごうしゃりょうしょ）は、石川県に位置していた西日本旅客鉄道（JR西日本）の車両基地および車両工場です。金沢支社の管理下で、白山市に本所と車両工場、金沢市には運用検修センターが存在していました。この車両基地には、IRいしかわ鉄道やあいの風とやま鉄道の車両基地、運転管理センターも併設されています。

将来的には、2024年春に期待される北陸[[新幹線]]敦賀延伸の開業に伴い、金沢総合車両所は「金沢車両区」に改組されることが決まっています。この改組に伴い、本所は閉鎖される予定です。

車両所の構成

金沢総合車両所は、主に以下の施設から構成されています：

本所

金沢総合車両所松任本所は、白山市の松任駅の北側に位置しています。ここでは車両検査全般が行われており、自社配置の車両に加えて、IRいしかわ鉄道やあいの風とやま鉄道の車両も検査対象です。以前は北越急行所有の681系や683系の検査も手掛けていましたが、2015年以降はこれらの検査を行っておりません。

運用検修センター

運用検修センターは金沢市にあり、金沢駅と東金沢駅間に位置しています。1995年に金沢運転所から独立し設定されたこのセンターでは、主に車両の運用および検修業務を担当しています。2024年からは金沢車両区として新たに運営される予定です。

富山支所

富山支所は富山市にあり、2015年に設置されました。主に北陸本線金沢以東での運用を担当し、仕業検査や交番検査を行っています。ここでは高山本線に向けた車両が配置されており、大糸線用車両も支所に常駐しています。

敦賀支所

敦賀支所は2021年に設立され、北陸本線および湖西線、小浜線での車両検修を行っています。新型コロナウイルスの影響で経費削減が求められた中、金沢総合車両所への統合が進みました。

車両の種類

金沢総合車両所には、多種多様な車両が配置されています。主に電車、気動車、貨車が存在し、それぞれ異なる運用が行われています。例えば、681系、683系、521系、キハ120形、キハ47形などが挙げられます。これらの車両は主に北陸地域の運行に使用されており、快適なサービスを提供しています。

車両の略号

運用される車両にはそれぞれ略号が付されており、これにより車両の所属や管理が明確になります。旅客車両には金沢支社の略号「金」を含む「金サワ」が記され、機関車には「金」が使用されています。さらに、整備済み車両には「金沢総」や「KZ」といった表記がされています。

歴史

金沢運転所は1898年に設立され、1936年には金沢機関区に改名されました。1964年、金沢運転所が発足し、その後、多くの車両が配置されてきました。1997年には金沢総合車両所として新たに生まれ変わり、現在まで続いてきました。

結論

金沢総合車両所は、地域の鉄道網の支えとなる重要な施設であり、今後の改組により新たな姿へと生まれ変わっていきます。交通事情や鉄道の発展により、地域住民にとって欠かせない拠点としての役割を果たし続けることでしょう。

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