金無英

金無英（キム・ムヨン）概要

金無英（キム・ムヨン、1985年11月22日生まれ）は、韓国の釜山広域市出身で、元プロ野球選手およびコーチです。彼は主に投手として活躍し、右投右打の選手でした。

来歴・人物

ドラフト指名と自らの道

中学校を卒業した後、金は日本の高校野球に触発され、山口県の私立早鞆高校にて野球留学を果たしました。その後、第一経済大学（現在は日本経済大学名義）へ進学し、大学野球の切磋琢磨を経て、チーム初優勝を経験しました。プロ野球のドラフト指名候補に挙がるも、肩の怪我が影響し指名を逃しました。

しかし、彼の努力は続き、四国・九州アイランドリーグの福岡レッドワーブラーズのトライアウトに合格し、入団を果たしました。2008年のシーズン中、怪我から回復後、抑え投手として活躍し、35試合に登板、17セーブと素晴らしい成績を残しました。特に監督の森山良二からはプロとしてのアプローチを学び、彼に感謝の意を表しています。

NPB登録と一軍デビュー

彼の活躍は2008年の秋、福岡ソフトバンクホークスからドラフトで指名を受け、念願の球団に入団しました。金は日本の高校や大学での経験があったため、外国人枠に含まれず、登録上は日本人選手と扱われました。

プロ野球選手としての道

プロ入り初年は期待されたものの右肩の故障に悩まされます。しかし、2011年には9試合に登板し、防御率2.35を記録。2012年には自己最多の29試合に登板し、そのうち初勝利を挙げる場面もありました。特に6月23日の対日本ハムファイターズ戦では、逆転勝利を支える活躍を見せました。

2013年以降も着実に道を進み、一軍での先発投手としても経験を重ねたものの、試合数が限られました。2014年は再び開幕一軍入りし、合計25試合に登板、ポストシーズンにおいても阪神タイガースとの日本シリーズ出場権を得ましたが、出番はありませんでした。2015年の春に右肘を負傷し、戦力外通告を受けることになりましたが、その後の入団テストを経て東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍しました。

指導者としての転身

金は2017年から栃木ゴールデンブレーブスのコーチに就任し、2シーズンを過ごしました。2019年から2022年までは環太平洋大学のコーチを務めるなど、指導者としての道を歩み始めました。2023年には母校の日本経済大学で再びコーチとして活動を開始しています。

選手としてのスタイル

彼の投球スタイルはオーバースローで、最速147km/hのストレートを武器に、カットボールやナックルカーブ、フォークボールも投げ分けられました。特にカットボールの切れ味は印象的で、対球団に対しても高い信頼を得ていました。

主な記録

• - 初登板: 2009年7月17日 対千葉ロッテマリーンズ
• - 初奪三振: 2009年7月17日
• - 初ホールド: 2012年4月26日 対埼玉西武ライオンズ
• - 初勝利: 2012年6月23日 対北海道日本ハムファイターズ
• - 背番号: 福岡ソフトバンクホークスで61、楽天で61

彼の選手としてのキャリアと指導者としての実績は、今後も多くの選手たちに影響を与えることでしょう。

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