金開山龍

金開山 龍

金開山 龍（きんかいやま りゅう）とは、1976年1月7日生まれで長崎県大村市出身の元大相撲力士です。本名は松山 龍水（まつやま りゅうすい）、旧名は金 龍水（キム・ヨンス）。出羽海部屋に所属しており、最高位は東前頭6枚目（2003年11月場所）で、得意技は右四つ、寄りです。現在は年寄・高崎として活動しています。

来歴

金開山は1991年の3月場所で初土俵を踏み、同期には千代天山や春日錦が存在しました。彼は早くから期待され、1998年1月場所で十両に昇進しました。新十両の際には素晴らしい成績を収め、12勝3敗で十両優勝を達成しました。この勢いを基に、同年の7月場所で新入幕を果たしましたが、組まれる相撲が多く幕内に定着することができず、長い間十両と幕内を行き来しました （6回）。そして、1999年7月場所には二度目の十両優勝を果たし、2000年11月場所でも三度目の十両優勝を達成しました。

2001年には右膝の関節を捻挫し、途中休場を余儀なくされました。復帰後は思うような相撲が取れず、幕下に陥落しますが、2002年7月には幕下で優勝し、翌年9月の場所で十両に復帰しました。2003年には再び幕内に上がり、最高位である前頭6枚目に到達しました。2004年5月場所では初日から6連勝し、横綱・朝青龍と優勝争いを展開しましたが、最終的には8勝7敗で終わりました。その後は再び幕内から遠ざかり、2005年の7月場所では10敗し、幕下へ落ちてしまいます。

金開山は2006年の5月場所で引退し、その場所では初日のみ出場し黒星を記録しました。引退後は準年寄となり、後に年寄・関ノ戸に名跡を襲名しました。その後、様々な名跡を借りて襲名を重ね、最終的には年寄・高崎を取得しました。親方として出羽海部屋で事務的な業務に従事しています。

エピソードと功績

金開山は、舞の海を兄のように慕い、彼が怪我をした際には医務室に背負って行ったというエピソードがあります。また、十両では「十両横綱」と呼ばれるほど強さを誇りました。さらに、朝青龍や白鵬の幕内昇進後に彼らに初めて勝った力士でもあり、その後引退するまで対戦することはありませんでした。

2005年7月場所では金開山も黄金色の締め込みを締めて土俵に上がったことがありますが、その時は成績が振るわず、翌場所には幕下に陥落してしまいました。また、いくつかの相撲協会のイベントに参加し、相撲解説者としても活動しています。

主な成績

金開山の通算成績は466勝448敗35休で、勝率は.510でした。幕内での成績は102勝146敗7休であり、幕内在位は17場所でした。

各段優勝

• - 十両優勝：3回 (1998年1月場所、1999年11月場所、2000年11月場所)
• - 幕下優勝：1回 (2002年7月場所)

改名歴

• - 金の海 龍（かねのうみ りゅう）1991年3月場所~1996年5月場所
• - 金開山 龍（きんかいやま りゅう）1996年7月場所~2006年5月場所

彼の力士として、また年寄りとしての貢献は、今も相撲界に影響を与え続けています。

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