釜山西部バスターミナル

釜山西部バスターミナル

釜山西部バスターミナルは、韓国の釜山広域市沙上区に設けられた、市外バスおよび一部の高速バスが発着する主要な交通拠点です。このターミナルは天一旅客グループが運営を手がけており、単にバスの発着場としてだけでなく、商業施設を複合させた多機能な施設として地域に根差しています。

概要

釜山西部バスターミナルの最大の特徴は、その優れた交通アクセスにあります。釜山交通公社2号線と釜山-金海軽電鉄の沙上駅に直接連結しており、鉄道網との連携が非常にスムーズです。これにより、釜山市街の中心部である西面駅まで地下鉄を利用して約14分、空の玄関口である金海国際空港へは軽電鉄でわずか約6分という短時間での移動が可能となっています。また、ターミナル周辺には、61番、161番、186番といった複数の市内バス路線も乗り入れており、市内各地へのアクセスも便利です。

施設全体は、バス関連の機能を集約したバスターミナル棟と、多様な店舗やエンターテイメント施設を含むアウトレット棟の二つの主要部分で構成されています。

施設構成

バスターミナル棟

バスターミナル棟は主にバス利用者のための施設を備えています。

1階: バスの乗降ホームが集まっており、旅の始まりや終わりを迎える場所です。ここには乗車券の販売窓口が設けられているほか、移動中の軽食や必要な物品を購入できるコンビニエンスストアも配置されており、出発前や到着後に便利な環境が整えられています。
2階: 利用客が休憩したり食事をとったりするための食堂エリアが広がっています。出発までの待ち時間や、長距離移動後の空腹を満たすのに利用できます。
3階: ターミナルの運営や管理に関する事務室が置かれています。

アウトレット棟

バスターミナルに併設されたアウトレット棟は、利用客だけでなく地域住民も楽しめる商業・娯楽施設です。

地下1階〜地上2階: 多彩なブランドや店舗が入居するアウトレットモールとなっており、ファッションアイテムから雑貨まで、様々な買い物を楽しむことができます。
* 3階〜5階: 大型シネマコンプレックスである「ロッテシネマ」が入っています。最新の映画を鑑賞することができ、バス利用のついでや、週末のレジャーとして賑わいを見せています。

主な発着路線

釜山西部バスターミナルからは、主に慶尚南道方面への近距離路線が多く運行されています。南部の主要都市である馬山、晋州、統営、昌原、金海などへの便が特に充実しているほか、慶尚南道内の玄風、高霊、居昌、宜寧、陜川、神院、南旨、昌寧、加述、守山、九寄、密陽といった地域や、晋州、山清、咸陽、長渓、鎮安、中山里、大源寺などの山間部方面、辰橋、昆陽、河東、求礼、華厳寺、双渓寺、泗川、三千浦、南海などの海岸方面へ向かう便も発着しています。

また、全州、南原、光州、順天、長興、康津、海南、木浦、莞島、東光陽、光陽、井邑、過駅、高興、鹿洞といった全羅道方面、さらにはソウル（南部・高速の両方）、仁川、麗水、麗川といった広範囲な都市への長距離高速バスも運行されており、韓国南部における広域的な交通網の重要な結節点としての役割を担っています。利用者は、多様な目的地へ向かうバスを選択することが可能です。

釜山西部バスターミナルは、その立地と多機能性により、釜山を訪れる旅行者だけでなく、地元住民にとっても利便性の高い施設として広く利用されています。

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