釧路市民陸上競技場

釧路市民陸上競技場

北海道釧路市に設けられた、日本陸上競技連盟から第2種公認を受けている本格的な陸上競技場です。主に陸上競技の各種大会や練習に利用されていますが、多目的な利用に対応できるよう設計されており、サッカーやラグビーといった球技での使用も可能です。

この競技場には、特筆すべき歴史として、1997年（平成9年）にジャパンフットボールリーグ（JFL）時代のコンサドーレ札幌が、サガン鳥栖との公式戦を開催したことが挙げられます。この試合には8,000人を超える観衆が詰めかけ、大きな盛り上がりを見せました。しかし、現在では日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）が定めるスタジアムの基準、特にピッチの大きさや観客席の収容人員などの点で、リーグ公式戦の開催条件を満たしていません。

施設概要

釧路市民陸上競技場は、メインの競技場と附属競技場から構成されています。

主競技場（釧路市民陸上競技場）

利用期間: 4月1日から11月15日まで、冬季期間を除いて長期間利用できます。
スタンド: メインスタンドは鉄筋コンクリート造りの2階建て構造です。
走路・助走路: 全天候型舗装が施されており、天候に左右されにくい環境で競技が行えます。
トラック: 1周400メートルのブルートラックは、8コースを有しています。特に直線部分は80メートルの長さがあり、3,000メートル障害に対応した設備も備えられています。
フィールド: 走幅跳、三段跳、棒高跳、走高跳、円盤投、ハンマー投、やり投、砲丸投といった跳躍・投てき種目に対応しており、それぞれ2面ずつ用意されています。
球技場: 102メートル×70メートルの広さがあり、ラグビーやサッカーの試合や練習に使用できます。
その他の設備: 50メートルの室内走路（3コース）、砂場、聖火台、写真判定室が設置されており、競技運営を支援する照明設備も完備されています。
収容人員: 全体で11,600人を収容可能です。内訳は、メインスタンドの座席が1,600人分、バックスタンドやゴール裏スタンドの芝生席が10,000人分となっています。

附属競技場

利用期間: 5月1日から10月10日までと、主競技場よりも短い期間の利用となります。
走路・助走路: クレイ舗装のため、地面の状態によって利用が左右される場合があります。
トラック: 1周400メートルのトラックは8コースを有し、直線部分は80メートルです。
フィールド: 走幅跳、三段跳、棒高飛、円盤投、ハンマー投、やり投、砲丸投に対応していますが、各1面ずつの設置となっています。
* 球技場: 105メートル×60メートルの広さで、こちらもラグビーやサッカーに利用できます。

アクセス

JR北海道の釧路駅からアクセスする場合、くしろバスの10系統豊美線に乗車し、約18分で「陸上競技場」バス停留所で下車するのが便利です。公共交通機関を利用して比較的容易に訪れることができます。

釧路市民陸上競技場は、長年にわたり釧路地域の陸上競技振興、さらには地域のスポーツ活動全般を支える重要な施設として機能しています。その歴史や充実した設備は、多くの市民に利用され、親しまれています。

参照元：釧路市例規類集（釧路市大規模運動公園体育施設条例、同施行規則）、釧路市スポーツ施設要覧（PDF）

外部リンク：北海道釧路市公式サイト 陸上競技場ページ、釧路市スポーツ振興財団、釧路地方陸上競技協会

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