鈴木康裕

鈴木 康裕（すずき やすひろ）

概要

鈴木康裕は、日本の厚生労働官僚であり医師として知られ、医務技監としての役割を経て、現在は国際医療福祉大学の学長を務めています。彼のキャリアは多岐にわたり、公共の健康と医療政策の立案に深く関わってきました。

経歴

鈴木は、慶應義塾高等学校と慶應義塾大学医学部を卒業した後、1984年に厚生省に入省しました。この時期から彼は日本の医療制度の改革や健康政策に寄与する重要な役割を果たしています。

1998年には、世界保健機関（WHO）に派遣され、国際的な医療問題に取り組む経験を積みました。その後、2005年には厚生労働省医政局の研究開発振興課長に就任し、医療技術の進歩と研究開発を推進しました。

さらに、2006年からは厚生労働省の老人保健課長として高齢者の健康に関する政策立案に携わり、2009年には新型インフルエンザ対策の本部事務局次長に任命されました。2010年以降は、保険局で医療課長などを歴任し、医療制度の整備と改善に注力してきました。

2012年以降は防衛省にて大臣官房衛生監としての役割を経て、14年からは技術総括審議官に就任します。その後、2016年には保険局長、2017年には医務技監として長年の公務に従事し、多数の政策を推進しました。こうした経験は、彼の豊富な知識や判断力を培い、現在の役割に生かされています。

2020年に厚生労働省を退官した後、鈴木は2022年に国際医療福祉大学の学長に就任し、同時に厚生労働省の参与としても活動を続けています。彼はまた、WHOの執行理事や国際ワクチン研究所の専門家アドバイザーとしても活動しており、国内外の医療政策に貢献しています。

学術的活動

鈴木は東京大学公共政策大学院や慶應義塾大学医学部、昭和大学医学部、徳島大学医学部の客員教授として次世代の医療人材の育成にも寄与しています。彼の指導の下、多くの学生が医療と公共政策の分野で活躍する道を歩んでいます。

その他の役職

さらに、鈴木は大正製薬やキヤノンメディカルシステムズなど、さまざまな企業でアドバイザーとしても活動し、医療技術やヘルスケア分野の発展に貢献しています。また、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンやコスモ技研の顧問としても、幅広い見識を活かした指導と助言を行っています。彼の経験や知識は、特に医療法人社団鉄祐会や医食同源生薬研究財団などにおいても重用されており、地方や国際的な医療問題に対する積極的なアプローチが期待されています。

鈴木康裕は、その豊富な知識と経験を基に、日本の医療政策や公共衛生における重要なリーダーとして、今後もさらなる貢献を続けていくでしょう。

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