鈴木真理

鈴木真理（すずき しんり）

元プロロードレース選手、現在はプロサイクリングチームの監督として活躍する鈴木真理氏。1974年神奈川県二宮町に生まれ、中学時代から自転車競技に情熱を注ぎ込みました。

プロへの道

中学3年生の頃に自転車競技を始め、高校時代は自転車漬けの毎日。週末には150kmもの距離を走り込み、平日は2時間の練習をこなしていました。練習方法もユニークで、当時流行していた漫画「ドラゴンボール」に触発され、亀仙人が重りを付けて修行する姿を真似て、ボトルの鉛を入れたり、サドルに重りを付けて練習するなど、工夫を凝らしていました。

平塚学園高校時代には、父親が実業団チーム「チームアトランタ」を設立。恵まれた環境で競技に打ち込みました。

1994年には「エアロせプシーあずみの」（現エキップ・あずみの）に加入し、本格的にプロの道へ進みます。

輝かしい戦績

2002年、全日本選手権ロードで優勝。2003年にはアジア選手権でも優勝を果たし、その実力を国内外に示しました。2004年にはアテネ五輪に出場。ツアー・オブ・ジャパン宇都宮ステージでは2位入賞（後に繰り上がり優勝）、ツール・ド・北海道ではステージ優勝を2回達成するなど、数々の輝かしい戦績を収めました。

2006年にはチームミヤタに移籍し、Jツアー年間総合優勝。2007年にはJツアー年間総合優勝（2連覇）、2009年にはJサイクルツアー年間総合優勝（Jツアーとの通算で3回目）を達成。ジャパンカップではアジア最優秀賞を獲得するなど、その実力は群を抜いていました。

2012年にキャノンデールスペースゼロポイントに移籍しましたが、トレーニング中の落車で大腿骨を骨折し、長期療養を余儀なくされます。

2013年には宇都宮ブリッツェンに移籍。2014年にはキャプテンに就任し、チームを牽引しました。ツール・ド・おきなわでは4位入賞を果たしています。

病魔との闘いとコーチ業への転身

2016年、脚の血管に血栓ができる病気が判明。投薬治療を行いながら現役を続行しましたが、2018年も治療のため走れるかわからない状態が続いたため、2017年に宇都宮ブリッツェンを退団。引退ではなく、病気を完治させて選手復帰を目指すことを表明しました。

2018年からは宇都宮を拠点に「TRUTH BIKE」および「TEAM TRUTH」として自転車コーチ業を開始。血栓の治療を続けながら、プロ契約を結ばずに現役を続行する道を探りました。

指導者としての新たな挑戦

2023年、さいたま那須サンブレイブの監督に就任。そして、2025年シーズンからは古巣である宇都宮ブリッツェンの監督に就任することが決定しています。

選手としてだけでなく、指導者としてもその手腕を発揮し、日本の自転車界の発展に貢献することが期待されています。

人物

高校の2年先輩に元SMAPの中居正広さんがいます。少年時代は日本舗道レーシングチームに憧れ、大門宏、清野慶太、大野直志などの選手たちを目標としていました。プロボウラーの鈴木理沙さんとは、いとこの関係です。

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