銀座 (企業)

株式会社銀座 (ぎんざ)

株式会社銀座は、日本におけるパチンコおよびパチスロのメーカーであり、セガサミーグループの一員として知られています。本社は東京都品川区に位置しており、かつては愛知県瀬戸市にありました。

企業の概要

銀座は2005年10月にセガサミーホールディングスと資本提携を結び、その後同社の連結子会社としての地位を確立しました。しかし、2008年11月にセガサミーは銀座との資本・業務提携を解消することを決定。2009年3月には銀座の株式が社長の伊藤二博に譲渡され、一旦提携は断たれました。

その後、2009年12月に再び同社が銀座の全株式を取得したことが発表され、銀座はサミーに戻る形となりました。興味深い点は、旧銀座の開発スタッフがアビリット（後の高砂電子産業、そしてコナミアミューズメントへと発展）に移籍したことです。この移籍によって、近年のアビリットの製品にも銀座の面影が見受けられます。

営業休止と事業の変化

サミー傘下に復帰後の銀座は新しい機種の発表がなく、唯一の生産拠点であった瀬戸工場が2010年6月にタイヨーエレックに売却されました。さらに、同工場は2016年3月に閉鎖され、事実上営業を休止する状態に至っています。

銀座ブランドのパチンコ・パチスロに関しては、2013年にリリースされた「パチスロうる星やつら3」が最後の機種となり、その後は製造や演出開発、及び保安通信協会への審査申請を行うに留まり、サミーによる販売委託が行われています。これにより、銀座製品はサミーブランドとして扱われるようになりました。このような措置は、同業の姉妹企業のタイヨーエレックなどでも同様です。

事業所と移転

銀座の本社は2018年5月にサンシャイン60から住友不動産大崎ガーデンタワーオフィス棟へ移転し、同年8月にはその新たな本社位置が正式に機能を開始しました。

また、銀座はパチンコ・パチスロ業界において、子供向けキャラクターを基にした著作権を保持する数少ない企業の一つです。特に、サンリオとの関係が顕著で、サンリオの版権を利用した機種は2021年時点においても当社によって開発されたものが唯一とされています。

パチンコ機種とパチスロ機種

銀座が手がけた主なパチンコ機種には、2000年モデルの「ブルース・リー」、2002年に初めてのCR機として登場した「CRブイブイ大行進」、2003年には業界初のバイク型ハンドルを採用した「CRけろけろけろっぴ」や「CRセブンレイ」などがあります。また、パチスロ機種についても多様なラインナップが存在しています。

事業所情報

• - 本社：東京都品川区
• - 小山事業所：栃木県小山市
• - かつての事業所：

- 瀬戸工場（愛知県瀬戸市）
- 狭山工場（埼玉県狭山市）

銀座は時代と共に変遷を遂げながらも、日本のパチンコ・パチスロ市場において独自の存在感を示し続けています。

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