錦小路通

錦小路通（にしきこうじどおり）は、京都市内を東西に走る主要な通りの一つです。具体的には、北側の蛸薬師通と南側の四条通の間に位置し、東は新京極通の錦天満宮正面から、西は壬生川通まで続いています。

歴史

錦小路通の歴史は古く、平安京の時代の錦小路に相当します。『宇治拾遺物語』には、この通りがかつて「具足小路」と呼ばれていたという記述があります。その後、「糞小路」という名称に変化したものの、勅命により、四条通の南側に隣接する綾小路にちなんで「錦小路」と改名されたと伝えられています。

錦市場

高倉通から寺町通にかけての区間には、有名な「錦市場」があります。ここは「京の台所」とも呼ばれ、新鮮な食材を求める人々で賑わっています。青果店、鮮魚店、乾物店、惣菜店など、多種多様な商店が軒を連ね、アーケードと石畳で整備された狭い通りは、独特の活気と風情を醸し出しています。観光客にとっても人気のスポットであり、京料理に欠かせない食材や京土産を探すのに最適な場所です。

路上喫煙等禁止区域

新京極通から烏丸通までの区間は、京都市によって路上喫煙等禁止区域に指定されています。これは、地域の美化と歩行者の快適性を保つための措置です。

沿道の主な施設

錦天満宮: 新京極通に面しており、学問の神様として知られています。
新京極通: 様々な商店や飲食店が立ち並ぶ、賑やかな商店街です。
錦市場: 京の台所として、地元住民や観光客に親しまれています。
大丸京都店: 高倉通から東洞院通にかけて位置する百貨店です。
京都市立堀川高等学校: 堀川通沿いに位置する公立高校です。
京都市交通局本局: 壬生川通に面しています。

関連事項

* 京都市内の通り

錦小路通は、その豊かな歴史と、錦市場を中心とした食文化、そして沿道の様々な施設を通じて、京都市民の生活と文化に深く根ざした通りと言えるでしょう。

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