錦承線

錦承線について

錦承線は、中華人民共和国の国鉄が運営する鉄道路線で、遼寧省の錦州市と河北省の承徳市を結んでいます。この路線は、北京鉄路局と瀋陽鉄路局の管轄下にあり、全長447kmに及んでいます。

歴史

当初、錦承線は北寧線（現在の京哈線）の支線として、錦州と朝陽の間で建設が始まりました。その後、日本軍によって朝陽から承徳、そして古北口まで延伸する工事が進められ、1938年に全線が開業しました。この時、路線は「錦古線」と呼ばれていました。

しかし、1945年に日本が敗戦すると、承徳と古北口の間が廃止され、路線は「錦承線」と改称されました。この区間の廃止は、国民党軍の補給路を遮断するために共産党軍によって行われました。

1921年4月には、錦州駅と北票駅間の建設が開始され、1924年12月には「錦朝線」として開業しました。その後、1933年2月に金嶺寺（現在の北票南駅）から凌源駅、1933年10月には凌源駅から平泉駅、そして1934年4月28日には平泉駅から承徳駅までの建設が開始されました。

1936年6月16日には、錦州駅から承徳駅までの全線が開通し、路線名も「錦承線」に改称されました。さらに、1938年11月には承徳駅から古北口までの区間が開通し、「錦古線」と再度改称されましたが、1945年に承徳-古北口間が廃止されました。

1953年、京承線の建設に向けた測量が開始されました。旧線である承徳 - 古北口間は、大坡道 - 拉海嶺間に連続する四段のスイッチバックがあり、非効率であったため、新線を建設することになりました。そして、1960年に承徳 - 古北口間の新線が開通し、京承線として開業しました。

他路線との接続

錦承線は、以下の駅で他の鉄道路線と接続しています。

錦州駅：瀋山線
義県駅：新義線
北票南駅：北票線
朝陽駅：朝馬線
葉柏寿駅：葉赤線
魏杖子駅：魏塔線
小寺溝駅：遵小線
上板城駅：京承線

外部リンク

錦承線駅一覧


このように、錦承線は歴史的な変遷を経て、現在も地域の重要な交通手段として機能しています。

もう一度検索