京承線

京承線

京承線は、中華人民共和国の北京市と河北省承徳市を結ぶ、全長256kmの国鉄鉄道路線です。北京局に所属しており、首都と歴史ある避暑地を結ぶ重要な交通手段となっています。

概要

京承線は、北京駅から出発し、懐柔区、密雲県を経由して墻子路で長城を越えます。その後、六道河子、興隆県、鷹手営子を通り、上板城で錦承線と接続します。開業当初は古北口を経由していましたが、後に現在の経路に変更されました。路線の大部分は山間部を走り、美しい景色が広がります。

総延長: 256km
所属: 北京局
主要都市: 北京市、承徳市

歴史

京承線の建設は1937年9月7日に始まり、1938年2月26日に全線が完成しました。同年4月1日に開業しましたが、その後の歴史の中で、路線の運営や経路にはいくつかの変更がありました。

1937年9月7日: 工事開始
1938年2月26日: 全線完成
1938年4月1日: 開業
華北交通時代: 北京〜古北口間が京古線、錦州〜古北口間が錦古線となる
1946年: 古北口〜承徳間が廃止
1955年: 懐柔より墻子路経由の新線建設開始
1960年10月: 新線開業

路線

京承線は、以下のような区間で構成されています。

重複区間: 双橋までは京秦線、上板城からは錦承線と重複
経路: 北京駅 - 双橋 - 通州西 - 懐柔 - 密雲北 - 巨各荘 - 墻子路 - 興隆県 - 鷹手営子 - 洞廟河 - 西大廟 - 上板城 - 承徳

主要駅

京承線には多くの駅がありますが、主要な駅は以下の通りです。

北京駅: 京滬線、京哈線、京原線と接続
北京東駅: 京包線と接続
双橋駅: 京秦線と接続
高各荘駅: 連絡線経由で大秦線と接続
懐柔駅: 懐范線（范各荘駅までの連絡線）経由で京通線と接続
上板城駅: 錦承線と接続
承徳駅: 京承線の終点

接続路線

京承線は、複数の路線と接続しており、広範囲な地域へのアクセスが可能です。

京滬線: 北京駅から中国東部へ
京哈線: 北京駅から中国東北部へ
京原線: 北京駅から山西省方面へ
京包線: 北京東駅から内モンゴル自治区方面へ
京秦線: 双橋駅から秦皇島方面へ
大秦線: 高各荘駅から石炭輸送路線へ
京通線: 懐柔駅から内モンゴル自治区方面へ
錦承線: 上板城駅から錦州方面へ

関連項目

南満州鉄道: かつて存在した満州の鉄道会社
華北交通: 戦時中に華北地域で運営された鉄道会社

外部リンク

北京市文物局 「鉄路・北京」 （中国語）

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