鍋島桂次郎

鍋島桂次郎について

鍋島桂次郎（なべしま けいじろう）は、1860年（万延元年）に肥前国長崎で生まれ、1933年（昭和8年）に没した日本の外交官、貴族院勅選議員です。神代鍋島家の第16代当主でもあります。

外交官としての活躍

1884年（明治17年）に外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。外務属、交際官試補、外務書記官などを経て、アメリカ、ドイツ、イギリスの日本公使館で一等書記官として勤務しました。これらの海外勤務を通じて、国際感覚を磨き、外交官としての基礎を築きました。

1906年（明治39年）には、統監府書記官兼外務省参事官に任じられ、統監府参与官、統監府外務総長、同外務部長を歴任しました。この間、日本が韓国を保護国化していく過程において、重要な役割を果たしました。1909年（明治42年）には、駐ベルギー公使に任命され、1914年（大正3年）までその任を務めました。ベルギー公使としての活動を通じて、ヨーロッパ諸国との外交関係の発展に貢献しました。

貴族院議員としての活動

1916年（大正5年）10月5日には、貴族院議員に勅選され、その生涯を終えるまで議員として活動しました。貴族院では、その豊富な外交経験と知識を活かし、国政に貢献しました。

栄典

鍋島桂次郎は、その功績により、数多くの栄典を授与されています。

位階

1886年（明治19年）11月27日 - 正八位
1891年（明治24年）12月21日 - 正七位
1897年（明治30年）2月10日 - 従六位
1899年（明治32年）6月20日 - 正六位
1901年（明治34年）1[[2月10日]] - 従五位
1911年（明治44年）6月20日 - 従四位
1917年（大正6年）6月30日 - 正四位
1933年（昭和8年）1月30日 - 従三位（追陞）

勲章

1895年（明治28年）10月31日 - 勲六等単光旭日章
1899年（明治32年）10月21日 - 勲五等瑞宝章
1902年（明治35年）12月28日 - 双光旭日章
1909年（明治42年）4月18日 - 皇太子渡韓記念章
1910年（明治43年）6月24日 - 勲三等瑞宝章
1915年（大正4年）11月10日 - 大礼記念章（大正）
1924年（大正13年）9月27日 - 勲二等瑞宝章

外国勲章佩用允許

1896年（明治29年）7月23日 - ロシア帝国：神聖スタニスラス第二等勲章
1896年（明治29年）10月26日 - スペイン王国：カルロス3世第二等勲章
1897年（明治30年）10月20日 - イギリス帝国：銀製ジュビリー記念章
1908年（明治41年）5月19日 - 大韓帝国：韓国皇帝陛下即位礼式記念章
1910年（明治43年）2月14日 - 大韓帝国：勲一等太極章
1910年（明治43年）3月22日 - 大韓帝国：韓国皇帝陛下南西巡幸記念章
1918年（大正7年）3月16日 - ベルギー王国：王冠第一等勲章

まとめ

鍋島桂次郎は、日本の近代外交において重要な役割を果たした人物です。外交官として、国内外で活躍し、日本の国際的地位の向上に貢献しました。また、貴族院議員としては、国政にも参画し、その知識と経験を活かして、日本の発展に尽力しました。彼の生涯は、激動の時代を生き抜いた外交官の姿を示すものとして、後世に語り継がれるべきでしょう。

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