鎌倉歴史文化交流館

鎌倉歴史文化交流館

鎌倉歴史文化交流館は、2017年5月15日に開館した鎌倉市立の歴史博物館に類する展示施設です。計画段階では「鎌倉歴史文化交流センター」という仮称で呼ばれていました。

施設の概要

土地の来歴

交流館の所在地は、かつて無量寺谷（むりょうじがやつ）と呼ばれた谷戸でした。この地には、鎌倉幕府の御家人であった安達氏ゆかりの無量寿院という大規模な寺院があったと伝えられています。江戸時代には、刀工正宗の末裔である綱廣の屋敷があったとも言われています。さらに大正時代には、三菱財閥の岩崎小弥太が別荘を構えていました。

開設の経緯

館の敷地と建物は、もともと一般財団法人センチュリー文化財団等が所有していました。この建物は、著名な建築家であるノーマン・フォスターが代表を務めるフォスター・アンド・パートナーズが設計した「Kamakura House」として、2004年に竣工しました。2013年、寄附などによって鎌倉市がこの土地と建物を取得しました。

鎌倉市には市営の博物館がなく、当初は世界遺産登録を目指していた「武家の古都・鎌倉」の遺産価値を補完するガイダンス施設の候補地として取得されました。しかし、同年、UNESCOの諮問機関であるICOMOSから不記載勧告を受けたため、政府が「武家の古都・鎌倉」の世界文化遺産登録への推薦を取り下げました。これにより、計画は（仮称）鎌倉歴史文化交流センターへと変更されました。

個人の住居を改修して公共施設に用途を変更する計画であったため、周辺住民の理解を得るための交渉や、建物改修の入札が不調となるなど、時間を要しました。最終的に2017年3月に建物の改修が完了し、開館に至りました。

展示案内

館は本館と別館で構成されています。

本館：通史展示室、中世展示室、近世／近現代展示室
別館：考古展示室

また、「日本のシンドラー」と形容される杉原千畝が晩年を過ごした経緯から、寄贈された関連資料の展示も行っています。

その他

館の裏手にはやぐらがあり、裏山の高台には現在葛原岡神社に合祀されている合鎚稲荷社がありました。

ギャラリー

[ギャラリーの画像は省略]

脚注

[脚注は省略]

外部リンク

* 鎌倉市／鎌倉歴史文化交流館 - 鎌倉市

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