鏡浦自動車

鏡浦自動車株式会社

概要

鏡浦自動車株式会社は、千葉県の館山市や鴨川市を中心に主にタクシー事業を展開する企業です。1938年に設立され、安房合同自動車のタクシー事業部をもとにした同社は、他の地域のタクシー会社を統合する形でスタートしました。このような背景から、日東交通とは子会社ながら異なる支配関係にありますが、同社の関連会社としての位置付けを持っています。

初期にはアメリカ製の車両、具体的にはフォード、プリムス、ダッジなどを導入し、地域住民の移動手段として大きな役割を果たしました。2017年には貸切バス事業を日東交通に移管し、以降はタクシー専門の事業に専念しています。

沿革

鏡浦自動車の沿革は以下の通りです。

• - 1938年（昭和13年）3月: 館山本社にタクシー部を設立し、創業。
• - 1961年（昭和36年）: 館山営業所および鴨川営業所に観光部を設立し、貸切バス事業も開始。
• - 1963年（昭和38年）: 鴨川営業所内にタクシー部を開設。
• - 1972年（昭和47年）8月: 旅行事業を開始。
• - 1981年（昭和56年）6月: 不動産事業をスタート。
• - 1996年（平成8年）7月: 観光課と車両整備課の営業所を館山市正木に移転。
• - 2002年（平成14年）4月: 不動産事業を終了。
• - 2017年（平成29年）6月1日: 貸切バス事業を日東交通に移管し、半世紀の歴史に幕を下ろす。
• - 2017年（平成29年）6月20日: 貸切バス事業関連の全業務を終了。

営業所

現在の営業所は以下の通りです。

• - タクシー課:

- 本社営業所（館山）: 千葉県館山市北条1882
- 鴨川営業所: 千葉県鴨川市横渚787

• - 車両整備課:

- 館山事務所: 千葉県館山市正木577
- 鴨川事務所: 千葉県鴨川市広場986-3

車両

鏡浦自動車のタクシーは、トヨタと日産の2店舗から構成されており、地域の特徴を反映した菜の花の黄色の社名表示灯が目を引きます。

• - トヨタ車: コンフォート（白塗りのタクシー仕様、黒塗りのハイヤー仕様の2種類）
• - 日産車: クルー（白塗りのタクシー仕様のみ）

貸切バス事業（廃止）

鏡浦自動車は1961年より貸切バス事業を開始し、かつては長距離ツアーを展開し、多くの車両が稼働していました。しかし、観光需要の減少やグループ内の過剰競争を受けて、同事業の移管を決定しました。最終的に全業務を終了し、長い歴史に終止符を打つこととなりました。

最終期の車両

貸切バス事業の最終期には、主に三菱ふそう製のハイデッカー仕様車を所有していました。導入された新型車両は、特に軽合金製の高速仕様車として業界内外で注目を集めました。使用された車両には、エアロバスやエアロエースなどがあり、その利便性と快適さは多くの利用者に支持されました。

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