長峰山 (安曇野市)

長峰山（ながみねやま）

長峰山は、長野県安曇野市明科に位置する標高933.4mの山です。安曇野の東側に位置し、南に連なる光城山などと共に「東山」と呼ばれています。犀川の右岸沿いの地層が隆起して形成された山で、南北に長い峰が特徴的です。

地質と歴史

一帯には、第三紀中新世の別所累層が露出しており、地質学的にも興味深い場所です。特に北端の城山からは、有孔虫や魚類の鱗の化石が発見されており、過去の環境を知る上で重要な手がかりとなっています。また、戦国時代には、長峰山の北端の尾根と入ノ沢の間の尾根沿いに塔ノ原城が築かれていました。この城は、地域の歴史を物語る上で重要な遺構です。

山頂の風景

長峰山の山頂には展望台が設置されており、三つの輪を繋いだモニュメントが建てられています。ここからの眺望は素晴らしく、正面には常念岳を中心とした飛騨山脈（北アルプス）の雄大な山々が広がります。眼下には安曇野の田園風景が一望でき、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。

登山コース

長峰山には、いくつかの登山コースが整備されています。

長峰荘コース: 長峰荘登山口から山頂まで、約1時間10分で到着するコースです。比較的登りやすい道が続きます。
雲龍寺コース: 雲龍寺登山口から山頂まで、約1時間45分で到着するコースです。長峰荘コースに比べるとやや時間がかかります。

また、光城山との間には縦走路が整備されており、両方の山を合わせてハイキングを楽しむこともできます。縦走路に並行して林道も走っており、体力に合わせてコースを選ぶことができます。

周辺情報

長峰山の麓には、安曇野市長峰荘があり、宿泊施設や温泉を利用することができます。また、近くには犀川が流れ、豊かな自然が広がっています。長峰山は、安曇野を代表する山の一つとして、地元の人々や観光客に親しまれています。

参考文献

『長野県百科事典』（信濃毎日新聞社 1981年）
明科町史編纂会編集『明科町史 下巻』 （明科町史刊行会 1985年）

関連項目

犀川 ([[長野県)]]
安曇野市長峰荘
筑摩山地 - 光城山

外部リンク

安曇野市. “安曇野市展望　「光城山・長峰山コース」”. (2020年12月5日閲覧)
* 安曇野市. “安曇野ライブカメラ：長峰山頂”. (2020年12月5日閲覧)

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