長崎県道44号桟原小茂田線

長崎県道44号桟原小茂田線

長崎県道44号桟原小茂田線は、長崎県対馬市を横断する主要地方道であり、島の東西を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

この県道は、対馬市厳原町桟原を起点とし、同じく厳原町小茂田を終点としています。下島の東西を文字通り横断するルートが特徴です。

起点：対馬市厳原町桟原（桟原交差点、国道382号交点）
終点：対馬市厳原町小茂田（長崎県道24号厳原豆酘美津島線交点）
総延長：18.3 km

歴史

その歴史は大正時代にまで遡ります。当時、対馬の総町村組合によって、下島の東西を結ぶ横断道路として計画されました。

1920年（大正9年）- 小茂田側から工事が開始されました。
1925年（大正14年）- 桟原側でも工事が始まりました。
1932年（昭和7年）- 道路が完成。小茂田浜から桟原の対馬中学校前までの約20 kmは、「組合道路」として親しまれました。
戦後 - 長崎県の県道に昇格。
1993年（平成5年）5月11日 - 主要地方道として指定。
2015年（平成27年）12月 - 佐須坂トンネルが完成。
2016年（平成28年）2月14日 - 佐須坂トンネルが開通。

佐須坂トンネルの開通は、この道路の歴史における大きな転換点となりました。それまで、上見坂を経由する狭く曲がりくねった山道がrouteだったため、厳原市街地から小茂田までの移動に自動車で約40分を要していました。しかし、トンネルの完成により、所要時間は半分程度に短縮され、アクセスが飛躍的に向上しました。

路線状況

道路施設

佐須坂トンネル：全長1,867 m。このトンネルは、対馬市における重要なインフラとなっています。

地理

通過する自治体

対馬市

交差する道路

国道382号
長崎県道24号厳原豆酘美津島線

沿線

沿線には、以下の施設や名所があります。

対馬市立厳原中学校
阿須川
対州鉱山管理事務所
対馬南警察署佐須警官駐在所
下原簡易郵便局
銀山神社
対馬市立金田小学校
小茂田郵便局
* 佐須川

まとめ

長崎県道44号桟原小茂田線は、対馬市の交通網において欠かせない存在です。大正時代から続くその歴史は、地域の発展とともに歩んできました。佐須坂トンネルの開通により、その重要性はさらに増しています。この道路は、対馬の豊かな自然と歴史、そして人々の生活を結びつけています。

もう一度検索