長良川リバーサイドウェイ

長良川リバーサイドウェイについて

長良川リバーサイドウェイは、岐阜県関市から岐阜市大宮町へ至る途中の重要な交通路です。この道路は岐阜県道287号上白金真砂線の一部であり、総延長は約10.2キロメートルにわたります。

この道路は、岐阜市の芥見から岩田西にかけての1.13キロメートルの区間が、岐阜市自体で初めての有料道路として供用されていました。この有料道路の整備が始まったのは1980年度で、混雑の激しい地域に新しい通行路を提供するために計画されたものです。それまで、交通の流れはとても悪化しており、周辺道路も著しく渋滞する状況でした。

整備の背景と目的

長良川リバーサイドウエイの主要目的は、通行不能区間を解消してバイパス道路の機能を持たせ、交通の混雑を緩和することでした。1984年には岐阜県道路公社によって有料道路事業が着手され、1987年に供用開始されました。この際、全国に先駆けて自動料金収受システムが導入され、料金徴収の効率化が図られました。

さらに、道路周辺の環境も考慮され、金華山麓や長良川の景観を保つために植栽による緑化修景が行われました。開通時には、「ぎふとーる」と呼ばれる回数券カードが導入され、このシステムは有料道路において初めてのプリペイドカードとして注目を集めました。

無料化とその影響

2010年には岐阜県の行財政改革アクションプランに基づき、長良川リバーサイド有料道路も含め、県管理の有料道路が無料開放されることとなりました。これにより、交通量は顕著に増加し、無償化前の交通量は約3,700台から、無償化後には約10,300台へと増大しました。こうした増加は、多くの地元住民や旅行者にとっても利便性を高めるものとなっています。

交通量の変化と周辺道路の整備

その後、周辺交通網の改善が進み、岐阜東バイパスなど新たな道路の供用が始まると、旧長良川リバーサイド有料道路の交通量はますます増加し、整備前の2010年には4,100台だった交通量が、2013年には14,300台に達しました。これは、整備効果が非常に顕著であったことを示しています。

路線の構造と主な施設

長良川リバーサイドウェイは、全体で2車線から成り、いくつかの主要トンネルが設けられています。中でも金華山トンネルは長さ804.4メートル、兎走山トンネルは235メートルです。これらのトンネルは道路の重要な構造物となっており、交通の円滑化に寄与しています。

歴史的に見た重要な出来事

1987年からの数十年にわたって、長良川リバーサイド有料道路は地域の重要な交通路として機能し続け、さまざまな記念事業や改良も行われてきました。たとえば、1995年には1,000万台の通行を記念した事業が開催され、長年にわたる利用を祝う機会が設けられました。

まとめ

長良川リバーサイドウェイは、岐阜県における重要な交通インフラであり、地域の交通混雑解消に大きく貢献しています。有料道路としての機能を経て、無料開放の流れが新たな交通の流れを生む要因となり、今後も多くの人々に利用され続ける道路となるでしょう。今後も地域の発展を支える重要な役割を果たしていくことが期待されています。

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