長野県道40号諏訪白樺湖小諸線

長野県道40号諏訪白樺湖小諸線

長野県道40号諏訪白樺湖小諸線は、長野県の諏訪市から小諸市を結ぶ主要地方道です。この道路は、観光道路としての側面と、東信地方と諏訪地方を結ぶ重要な交通路としての役割を担っています。

概要

この県道は、諏訪市の国道20号を起点とし、八ヶ岳中信高原国定公園内を通過し、小諸市の国道141号に至る、総延長約80kmにも及ぶ長大な路線です。長野県内の県道としては最長の部類に入ります。道路沿いには、市街地や住宅地、旧城下町の風景が見られる一方で、ビーナスラインの一部である霧ヶ峰、車山高原、白樺湖、蓼科高原などの観光地も点在しており、多様な景観を楽しむことができます。

特に、小諸市布引観音駐車場から東へ約700メートルの区間は、大型車のすれ違いが困難な場所があり、待避所が設けられています。また、この区間にある布引トンネルには、高さ3.6メートルの制限があるため、注意が必要です。この区間は崖崩れや復旧工事により、度々通行止めになることがあります。

小諸市街地では、旧北国街道と重複するルートを通ります。いったん国道141号と交差した後、再び国道141号に接続する独特の路線設定となっています。

歴史

主要地方道に指定される以前は、霧ヶ峰公園線（諏訪市 - 霧ヶ峰）、霧ヶ峰白樺湖線（霧ヶ峰 - 白樺湖）、小諸白樺湖線（白樺湖 - 小諸市）という3つの路線でした。これらの路線が統合され、現在の長野県道40号諏訪白樺湖小諸線となりました。

1959年（昭和34年）8月1日：霧ヶ峰公園線、小諸白樺湖線が認定。
1966年（昭和41年）8月11日：霧ヶ峰白樺湖線が認定。
1976年（昭和51年）4月1日：霧ヶ峰公園線、霧ヶ峰白樺湖線、小諸白樺湖線が主要地方道諏訪白樺湖小諸線に指定。
1976年（昭和51年）10月14日：諏訪白樺湖小諸線が認定。
1993年（平成5年）5月11日：建設省により、県道諏訪白樺湖小諸線が主要地方道に再指定。

路線データ

起点：諏訪市元町（元町交差点、国道20号交点）
終点：小諸市大字与良町（国道141号交点）

路線状況

重複区間

国道152号（茅野市北山）
長野県道148号牛鹿望月線（北佐久郡立科町芦田 - 北佐久郡立科町桐原）
長野県道166号東部望月線（東御市大日向 - 東御市島川原）
国道141号（小諸市本町・本町交差点 - 小諸市相生町・相生町交差点）
長野県道130号菱野筒井線（小諸市相生町・相生町交差点 - 小諸市荒町・荒町一丁目交差点）

道の駅

道の駅みまき

地理

この県道は、ビーナスラインの一部として知られる霧ヶ峰から車山高原、白樺湖に至る区間を通ります。標高1,450メートルから1,700メートル付近の高原地帯を走り、南側には開けた視界が広がります。天候条件が良ければ、日本アルプスや富士山を遠望できます。

通過する自治体

諏訪市
茅野市
北佐久郡立科町
東御市
小諸市

交差する道路

国道20号（諏訪市元町・元町交差点、起点）
長野県道194号霧ヶ峰東餅屋線（諏訪市四賀）
国道152号（茅野市北山）
長野県道40号諏訪白樺湖小諸線 支線（北佐久郡立科町芦田八ケ野・白樺湖交差点）
長野県道152号雨境望月線（北佐久郡立科町芦田）
長野県道147号芦田大屋停車場線（北佐久郡立科町芦田・芦田中央交差点）
国道142号（北佐久郡立科町芦田）
長野県道148号牛鹿望月線（北佐久郡立科町芦田）
長野県道148号牛鹿望月線（北佐久郡立科町桐原）
長野県道422号羽毛山大日向線（東御市大日向）
長野県道166号東部望月線（東御市大日向）
長野県道423号御牧原大日向線（東御市大日向）
長野県道166号東部望月線（東御市島川原）
長野県道142号八幡小諸線（小諸市市町・懐古園入口交差点）
国道141号（小諸市本町・本町交差点）
国道141号・長野県道130号菱野筒井線（小諸市相生町・相生町交差点）
長野県道130号菱野筒井線（小諸市荒町・荒町一丁目交差点）
長野県道131号峰の茶屋小諸線（小諸市荒町・荒町交差点）
長野県道134号馬瀬口小諸線（小諸市加増）
国道141号（小諸市与良町、終点）

支線

長野県道40号諏訪白樺湖小諸線（北佐久郡立科町芦田八ケ野・白樺湖交差点）
長野県道192号茅野停車場八子ヶ峰公園線（北佐久郡立科町芦田八ケ野）

脚注

参考文献

中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1。

関連項目

長野県の県道一覧
無料開放された道路一覧
蓼科有料道路
* 霧ヶ峰有料道路

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