開元寺 (泉州市)

開元寺

開元寺は、中華人民共和国福建省泉州市鯉城区に位置する著名な仏教寺院です。その長い歴史と豊かな文化遺産で知られています。

歴史

開元寺の創建は唐代の垂拱2年（686年）に遡ります。当時の地主であった黄守恭によって蓮花寺として建立されました。その後、長寿元年（692年）に興教寺、神龍元年（705年）に龍興寺と改称されました。開元26年（738年）には、玄宗皇帝より「開元寺」の名を賜り、現在に至ります。乾寧4年（897年）には、王審邽（王審知の兄）によって寺院が再建されました。

南宋時代の紹興25年（1155年）には寺院が破損し、元の至正17年（1357年）にも再び損害を受けました。明代に入り、洪武22年（1389年）に恵遠によって寺院が再建され、永楽6年（1408年）には規模が拡大されました。万暦22年（1594年）には寺院が重修され、崇禎10年（1637年）には鄭芝龍が大雄宝殿（本堂）を再建しました。

1982年2月24日、中華人民共和国国務院は開元寺を全国重点文物保護単位に認定し、その文化的価値を高く評価しました。1983年には、漢族地区仏教全国重点寺院にも認定されています。2021年7月25日には、福建省福州市で開催されたユネスコの第44回世界遺産委員会会議において、「泉州：宋元中国の海洋商業貿易センター」の一部として世界遺産に登録されました。

伽藍

開元寺の境内には、以下の主要な建物や施設があります。

天王殿
大雄宝殿
蔵経閣
鎮国塔
仁寿塔
甘露戒壇
弘一法師紀念館

これらの伽藍は、長い歴史の中で再建、修復を重ねており、各時代の建築様式や芸術様式を反映しています。

ギャラリー

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参考文献

梓岩 (2012). “泉州開元寺” (中国語). 『中国名寺』. 黄山書社: 安徽省黄山市. pp. 93–94. ISBN 978-7-5461-3146-7
* 張馭寰 (2012). “擁有罕見的的古印度婆羅門教石柱：泉州開元寺” (中国語). 『図解中国著名仏教寺院』. 北京市: 当代中国出版社. pp. 184–185. ISBN 978-7-5154-0135-5

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