関東バス五日市街道営業所

関東バス五日市街道営業所

関東バス五日市街道営業所は、東京都杉並区成田西に位置する関東バスの営業所です。五日市街道や環八通り沿線を中心とした杉並区南部と周辺地域を主な担当エリアとしています。この地域は狭い道が多く、中型・小型バスを積極的に使用しているのが特徴です。

歴史

五日市街道営業所の歴史は、1920年（大正9年）に創業した進運乗合自動車に遡ります。この会社が、現在の営業所エリアで路線バスを運行していました。戦時中、進運は近隣の中野乗合自動車や昭和自動車商会と合併し、関東乗合自動車となり、関東バスの川南営業所となりました。その後、輸送力増強に伴い手狭になったため、現在の場所に移転しました。移転後は西田町営業所と名を変え、最終的に五日市街道営業所となりました。

年表

1962年（昭和37年）2月1日：西田町仮営業所を開設。
1964年7月23日：川南営業所の機能を西田町仮営業所に移転、西田町営業所に改称。
1964年8月1日：五日市街道営業所に改称。
1965年9月8日：（旧）事務所を新築。
1970年11月1日：烏山線でワンマン運転を開始し、関東バス全路線のワンマン化が完了。
1987年6月27日：仮事務所に移転。
1988年6月17日：整備工場を新築。
1989年8月8日：（新）事務所を新築。
1989年10月7日：中35系統で深夜バスの運行を開始。
1995年1月23日：荻53系統で深夜バスの運行を開始。
1998年1月16日：荻52と中35の深夜バスを廃止、荻56と高44を新設。高43で深夜バスの運行を開始。
2001年6月1日：高44と高43の深夜バスを廃止。中36系統を終日中野駅発着に変更。新01系統を新設。中35系統で深夜バスの運行を再開。
2002年5月13日：荻55系統を短縮、荻57系統と烏20系統を新設。
2002年6月1日：高45系統と新02系統を京王バス東・永福町営業所との共同運行で新設。
2004年10月16日：荻61系統と旧荻71系統を統合し、荻62系統を新設。
2007年9月16日：荻57・烏20・千歳烏山駅→牟礼系統を廃止。荻58系統を新設（荻57は給田始発の1便のみ残存）。
2008年9月16日：荻62系統と高40・41系統を廃止し、高61系統、新・荻71系統を新設。1便のみ残っていた荻57系統を荻58系統とする。
2009年10月1日：高63系統を新設、高61系統を廃止。
2010年9月27日：荻60系統で深夜バスの運行を開始。
2010年10月1日：新・荻71系統を廃止。
2011年5月1日：E3015号車が引退し、五日市街道営業所から3扉車が全廃。
2011年9月16日：中野駅再開発事業のため成宗線の中野駅バス停が南口に移動。
2012年4月2日：給田始発の1便を廃止。
2013年9月20日：高10系統（高円寺駅 - 豊玉南住宅 - 練馬駅）を新設。
2014年11月19日：土・休日の日中の中35系統の運行を全て中36系統に切り替え。
2016年9月1日：杉並区コミュニティバス・すぎ丸のかえで路線を青梅街道営業所から移管。

現行路線

成宗線

中35：中野駅（南口） - 東高円寺駅 - 大法寺前 - 松の木 - 成田東 - 五日市街道営業所（日中は運休）
中36：中野駅（南口） - 東高円寺駅 - 大法寺前 - 松の木 - 成田東 - 五日市街道営業所 - 柳窪 - 春日神社 - 松庵二丁目 - 松庵 - 吉祥寺駅（北口）
（出庫）：五日市街道営業所 → 柳窪 → 春日神社 → 松庵二丁目 → 松庵 → 吉祥寺駅（北口）

中野駅から東高円寺駅を経由し、五日市街道を通って五日市街道営業所や吉祥寺駅を結ぶ路線です。成宗は五日市街道沿いの古い地名です。2007年に土休日・日中の運転間隔が短縮され、2012年には平日・日中も同様の間隔となりました。2014年からは土休日・日中は中35系統の運行がなくなり、全便が中36系統となりました。新高円寺駅には吉祥寺方面のみ停車し、中野方面は新高円寺付近を迂回するため停車しません。

川南線

荻51：荻窪駅南口 - 荻窪四丁目 - 川南 - 荻窪二丁目 - 松渓中学 - シャレール荻窪
（出入庫）：五日市街道営業所 - 柳窪 - 松渓中学 - シャレール荻窪

荻窪駅とシャレール荻窪を結ぶ短距離路線で、狭い道を走るため中型車が使用されています。荻窪二丁目からシャレール荻窪までは補助員が乗務しています。

高井戸線

荻53：荻窪駅南口 - 荻窪四丁目 - 川南 - 荻窪二丁目 - 柳窪 - 五日市街道営業所
荻54：荻窪駅南口 - 荻窪四丁目 - 川南 - 荻窪二丁目 - 柳窪 - 高井戸駅 - 芦花公園駅
荻56：荻窪駅南口 - 荻窪四丁目 - 川南 - 荻窪二丁目 - 柳窪 - 日本年金機構入口
荻58：荻窪駅南口 - 荻窪四丁目 - 川南 - 荻窪二丁目 - 柳窪 - 高井戸駅 - 芦花公園駅 - 中宿 - 千歳烏山駅 - 給田 - 北野
（出入庫）：五日市街道営業所 - 柳窪 - 日本年金機構入口
（出入庫）：五日市街道営業所 - 柳窪 - 高井戸駅 - 芦花公園駅
（出入庫）：五日市街道営業所 - 柳窪 - 高井戸駅 - 芦花公園駅 - 中宿 - 千歳烏山駅 - 給田 - 北野

荻窪駅から環八通りを南に進み、京王線沿線に向かう主力路線です。荻54系統がメインで、高井戸駅を経由して芦花公園駅に至ります。荻58系統は芦花公園駅からさらに千歳烏山駅、北野まで運行する長距離路線です。荻53系統は荻窪駅と営業所を結ぶ出入庫路線で、深夜バスも運行されています。荻56系統は平日朝夕のみの運行で、日本年金機構本部への通勤路線です。

春日線

荻60：荻窪駅南口 → 荻窪四丁目 → 大宮前体育館 → 宮前公園 → 春日神社 → 宮前三丁目 → 南荻窪二丁目 → 大宮前体育館 → 荻窪四丁目 → 荻窪駅南口
（出庫）：五日市街道営業所 → 柳窪 → 春日神社 → 宮前三丁目 → 南荻窪二丁目 → 大宮前体育館 → 荻窪四丁目 → 荻窪駅南口
（入庫）：荻窪駅南口 → 荻窪四丁目 → 大宮前体育館 → 宮前公園 → 春日神社 → 宮前三丁目 → 南荻窪二丁目 → 宮前公園 → 柳窪 → 五日市街道営業所

荻窪駅から南荻窪・宮前地区を循環する路線で、狭い道を通ります。荻窪駅への通勤通学客や西高等学校への通学客に利用されており、終日運行で深夜バスも運行されています。

烏山線

烏01：千歳烏山駅 → 烏山北小学校 → 寺院通り一番 → 寺院通り五番 → 久我山病院 → 烏山都営住宅前 → 烏山バイパス → 中宿 → 千歳烏山駅
（出庫）：五日市街道営業所 → 柳窪 → 高井戸駅 → 芦花公園駅 → 千歳烏山駅 → 寺院通り → 久我山病院 → 烏山都営住宅前 → 烏山バイパス → 中宿 → 千歳烏山駅
（入庫）：千歳烏山駅 → 烏山北小学校 → 寺院通り一番 → 寺院通り五番 → 久我山病院 → 烏山都営住宅前 → 烏山バイパス → 中宿 → 芦花公園駅 → 高井戸駅 → 柳窪 → 五日市街道営業所

千歳烏山駅を起点に、世田谷区北烏山地区や久我山病院を循環する路線です。かつては寺院通りの往復運行でしたが、現在は時計回りの循環運行となっています。中型車が主に使われますが、彼岸時には大型車が使われることもあります。

高円寺線

高10：高円寺駅北口 - 大場通り - 野方二丁目 - 八幡前 - 野方駅北口 - 中野北郵便局 - 豊玉南住宅 - 豊玉こうしん通り - 練馬駅(平日朝1本のみ）
高60：練馬駅 → 桜台駅 → 豊玉中二丁目 → 中野北郵便局 → 野方駅北口 → 八幡前 → 野方二丁目 → 大場通り → 高円寺駅南口（最終便のみ）
高60：高円寺駅北口 - 大場通り - 野方二丁目 - 八幡前 - 野方駅北口 - 中野北郵便局 - 豊玉中二丁目 - 練馬駅
高63：高円寺駅北口 - 大場通り - 野方二丁目 - 八幡前 - 野方駅北口 - 中野北郵便局 - 豊玉南住宅

高円寺駅から環七通りを北上し、練馬駅方面へ向かう路線です。野方駅付近では西武新宿線と立体交差しており、環七通りの交通量が多く遅延することがあります。高10系統は、豊玉南住宅から練馬駅までを最短経路で結びます。

馬橋線

高43：高円寺駅南口 - 新高円寺駅 - 大法寺前 - 松の木 - 成田東 - 五日市街道営業所

高円寺駅と営業所を結ぶ出入庫系統です。線名にある「馬橋」は新高円寺駅周辺の古い地名です。

松ノ木線

高45：高円寺駅南口 - 新高円寺駅 - 大法寺前 - 松の木 - 松ノ木住宅 - 大宮八幡前 - 永福町（京王バス永福町営業所と共同運行）
新02：新高円寺駅 - 大法寺前 - 松の木 - 松ノ木住宅 - 大宮八幡前 - 永福町（京王バス永福町営業所と共同運行）

京王バスの路線をベースに、高円寺駅まで延伸した路線で、関東バスと京王バスが共同運行しています。松ノ木地区周辺の狭い道路を通るため、専用の小型車が使用されます。高45系統は日中のみ運行され、それ以外の時間帯は新02系統として運行されます。

杉並区コミュニティバス・すぎ丸

かえで路線：西荻窪駅 → 神明通り → 宮前四丁目 → 久我山駅 → 富士見が丘 → 西荻南三丁目 → 西荻窪駅

杉並区のコミュニティバスで、日野ポンチョが使用されています。2016年に青梅街道営業所から移管されました。

廃止・移管路線

過去には、荻52、荻55、荻57、烏20、荻70、荻61、荻62、荻71、高44、新01、高40、高41、高61、烏02など多くの路線が廃止・移管されています。これらの路線は、運行経路の変更や利用状況の変化、路線の再編などにより廃止されました。

車両

かつては、日産ディーゼル工業（現・UDトラックス）と日産自動車の大型バスが使用されていました。その後、日野自動車のブルーリボンRDも導入されましたが、現在は中型車が中心となっています。高井戸線、成宗線、高円寺線には大型ノンステップ車や中型ロングノンステップ車が、春日線、川南線、烏山線には中型車が、松ノ木線には小型車が使用されています。三菱ふそう製の車両も導入されています。また、杉並区コミュニティバス「すぎ丸」には専用車両が使用されています。2019年には、初めていすゞ自動車のエルガミオが導入されました。2014年からは杉並ナンバーが導入されています。

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