東高円寺駅

東高円寺駅 (M04)

東高円寺駅は、東京都杉並区和田三丁目に位置する東京メトロ丸ノ内線の駅です。駅番号はM04。杉並区の東端にあり、区内で最も新しい駅として知られています。

歴史

当初、荻窪線の計画には含まれていませんでしたが、1961年11月1日の新中野駅～南阿佐ケ谷駅間開業時には、将来的な需要増加を見据え、駅を新設可能な設計でトンネルが建設されました。その後、1963年の都電杉並線（14系統）廃止に伴い、沿線住民からの要望が高まり、1964年の東京オリンピック開催に先駆けて開業することになりました。

駅の建設は、トンネルの側壁を取り壊し、幅3m、延長120mの相対式ホームを構築するものでした。工事期間中は、営業線との接触事故を防ぐため、鋼板壁による防護措置を施し、列車の速度を20km/hに制限した徐行運転を実施しました。

年表

1964年（昭和39年）
1月20日：駅の建設工事に着手。
9月18日：帝都高速度交通営団（営団地下鉄）荻窪線の駅として開業。
1972年（昭和47年）4月1日：荻窪線を丸ノ内線に改称。
1986年（昭和61年）6月29日：駅事務所ビルが完成し、出入口を移転。
2004年（平成16年）4月1日：帝都高速度交通営団民営化に伴い、東京地下鉄に継承。
2007年（平成19年）3月18日：ICカード「PASMO」の利用が可能となる。

駅構造

青梅街道の真下に、相対式ホーム2面2線を有する地下駅です。1番線ホームの中央部分は広くなっていますが、これは1986年の蚕糸試験場跡地再開発に伴う出入口移転の際に拡幅されたもので、朝の通学時間帯や夕方の帰宅時間帯の混雑緩和に貢献しています。

1番出入口にはエレベーターが設置されています。2番出入口は駅上のマンション内にあり、改札口の先には店舗も営業しています。かつては地上1階・地下1階建ての中規模書店がありましたが、地上1階に縮小後、撤退しました。

地下連絡通路は改札口の外側に設けられており、開業当時は珍しい構造でした。これは、沿線の教会神父が、交通量の多い青梅街道を安全に渡れる歩道を求めたことがきっかけで、改札外に設置されました。しかし、地下3階相当の深さに位置するため、通行に時間がかかることや、駅の東側の青梅街道上に歩道橋が完成したことから、2012年6月19日に改札内通路に変更されました。

地下連絡通路にはエレベーターがないため、車椅子での利用者は、目的地となる駅の出入口を事前に確認する必要があります。

駅の設置費用は総額2億5,294万3,000円。内訳は、土木工事費が2億16万5,000円、建築工事費が2,550万円、電気工事費が1,972万5,000円、軌道工事費が249万1,000円、用地費が506万2,000円です。

のりば

路線	行き先
:---	:--------
1	丸ノ内線(池袋・御茶ノ水・銀座・東京方面)
2	丸ノ内線(新宿・荻窪方面)

発車メロディ

ワンマン運転開始に伴い、スイッチ制作の発車メロディが導入されました。1番線は「羽根をひろげて」（塩塚博作曲）、2番線は「駅にサンキュー」（福嶋尚哉作曲）です。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は31,918人で、東京メトロ全130駅中109位です。

駅周辺

駅周辺には、セシオン杉並、杉並区役所高円寺区民事務所、女子美術大学、蚕糸の森公園などがあります。また、ニコニコロードという商店街や、ロッテ「トッポ」のCM撮影に使われたチェスタ東高円寺店など、個性的なスポットも点在しています。

バス路線

青梅街道上にバス停があり、都営バスと関東バスが運行しています。

都営バス
王78系統：新宿駅西口行 / 王子駅前行
宿91系統：新宿駅西口行 / 新代田駅前行・堀ノ内行・杉並車庫前行
関東バス
中35系統：中野駅行 / 五日市街道営業所行
中36系統：中野駅行 / 吉祥寺駅行

隣の駅

東京メトロ

丸ノ内線：新高円寺駅 (M03) - 東高円寺駅 (M04) - 新中野駅 (M05)

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