防予フェリー

防予フェリー株式会社：瀬戸内海を結ぶ航路

防予フェリー株式会社は、山口県柳井市に本社を構える海運会社です。柳井港（山口県柳井市）と三津浜港（愛媛県松山市）を結ぶ航路を運航しており、瀬戸内海汽船の子会社として、地域の交通を支える重要な役割を担っています。ここでは、防予フェリーの歴史と航路、船舶について詳しく解説します。

歴史

防予フェリーの歴史は、1959年に設立された防予汽船に遡ります。当時、国鉄大島連絡船や国鉄バスに旅客を奪われ経営難に陥った大陽汽船の航路を引き継ぐために、瀬戸内海汽船が設立しました。社名は、山口県東部の旧国名「周防」と愛媛県の旧国名「伊予」を結ぶことに由来します。この地域はみかんの生産が盛んなことから、「オレンジライン」という愛称がつけられました。

2000年代後半に入り、高速道路料金の割引や不動産売却損の計上により資金繰りが悪化し、2009年10月1日に防予汽船は民事再生法を申請しました。その後、瀬戸内海汽船がフェリー事業を譲り受け、2010年8月26日に新会社「防予フェリー」を設立。同年10月1日より、新会社による運航が開始されました。

航路

現在、防予フェリーが運航しているのは、柳井港と三津浜港を結ぶ航路のみです。かつては、岩国港と松山港を結ぶ航路や、柳井港と屋代島（周防大島）を結ぶ航路も存在しましたが、それぞれ第三セクターや関連会社に売却されました。

防予汽船時代には、山口・愛媛両県が柑橘類の栽培地域であることから「オレンジライン」という愛称が用いられていました。

船舶

現在、防予フェリーでは以下の船舶が運航されています。

おれんじじゅぴたー
おれんじまーきゅりー
おれんじぐれいす

過去には、「防予」「周防」「長州」など、様々な船舶が運航されていました。

港へのアクセス

柳井港
JR山陽本線 柳井港駅より徒歩4分
玖珂インターチェンジから約30分
熊毛インターチェンジから約40分
三津浜港
伊予鉄道高浜線 三津駅より徒歩15分
松山市駅から伊予鉄バス三津・吉田線で約40分
* 松山市駅から約30分

まとめ

防予フェリーは、瀬戸内海の島々を結び、人々の生活と観光を支える重要な交通手段です。長年の歴史の中で様々な困難を乗り越えながら、地域のニーズに応じた航路を運航し続けています。快適な船旅で、瀬戸内海の美しい景色を堪能してみてはいかがでしょうか。

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