阿久津橋

阿久津橋（あくつばし）

阿久津橋は福島県郡山市の阿武隈川に架かる福島県道57号郡山大越線の道路橋です。この橋は、郡山市の北東部に位置し、地域の交通網において重要な役割を果たしています。全長は251メートル、主径間は50メートル、橋の幅は7.4メートルで、5径間鋼連続鈑桁橋という形式を取っています。この橋は1973年に竣工し、川田工業によって施工されました。

橋の位置とアクセス

阿久津橋の西詰には富久山町久保田の中台や古坦といった地区があり、対岸の東詰には阿久津町六溜や舘側が広がっています。橋の西詰付近では、堤防上を通る福島県道372号須賀川二本松自転車道線（通称：みちのく自転車道）と交差しています。この自転車道の利用者は、特別に設けられた斜路を使って河川敷に降り、橋の下を通って交差することが可能です。

一方、東詰側には福島交通の阿久津バス停があり、ここでは福島県道73号二本松金屋線に接続する十字路、すなわち阿久津交差点があります。このため、阿久津橋は地域内での交通の要所としてだけでなく、公共交通のアクセスにも寄与しています。

橋の歴史

阿久津橋が存在する現地は、過去には「阿久津の渡し」と呼ばれる渡船場がありました。この渡船場は、奥州街道から分岐する岩城街道（三春道）を渡る重要なポイントとされていました。1929年にはコンクリート橋が架けられ、その後1973年に現在の鋼橋が建設される運びとなったのです。これにより、地域の交通は飛躍的に改善され、より多くの車両が円滑に通行できるようになりました。

周辺施設

阿久津橋の近くには、様々な施設が点在しています。例えば、福島河川国道事務所郡山出張所や、福島県食肉流通センター、さらに地域の公民館である東部地域公民館も近くに位置しています。また、郡山市立東芳小学校や安養寺、稲荷神社なども周辺の文化的な場所として知られています。

近隣の橋

阿久津橋の上流には行合橋や安原橋があり、下流には磐越東線の阿武隈川橋梁や逢隈橋といった他の橋も存在します。これらの橋と共に阿久津橋は、地域の交通インフラを支える重要な構成要素となっています。

このように、阿久津橋は郡山市民の日常生活に欠かせない存在であり、交通の便を図るだけでなく地域の歴史と結びついた深い意義を持っています。

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