阿字ヶ浦駅

阿字ヶ浦駅（あじがうらえき）

阿字ヶ浦駅は、茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町に位置する、ひたちなか海浜鉄道湊線の終着駅です。ひたちなか市の東部に位置し、阿字ヶ浦海水浴場、国営ひたち海浜公園、酒列磯前神社といった観光地へのアクセス拠点となっています。

概要

阿字ヶ浦駅は、湊線の終着駅として、地域住民や観光客にとって重要な役割を果たしています。駅周辺には民宿や旅館が点在し、海水浴シーズンには多くの人々で賑わいます。また、国営ひたち海浜公園への延伸計画があり、今後の発展が期待されています。

運行形態

阿字ヶ浦駅からは、上り方面（那珂湊・勝田方面）へ1時間に1-2本の列車が運行されています。最終列車は那珂湊行きとなっており、日中の主な列車は勝田行きです。

歴史

1928年（昭和3年）7月7日：湊鉄道の駅として開業。
1944年（昭和19年）8月1日：交通統合により、茨城交通の駅となる。
1970年（昭和45年）10月1日：車扱貨物の取り扱いを廃止。
2008年（平成20年）4月1日：茨城交通が湊線をひたちなか海浜鉄道に移管。ひたちなか海浜鉄道の駅となる。
2021年（令和3年）6月19日：キハ222形をご神体とした「鉄道神社」が建立。

駅構造

阿字ヶ浦駅は地上駅で、島式ホーム1面2線を有していますが、通常使用されているのは1線のみです。留置線もありますが、ポイントが撤去されているため使用できません。木造駅舎が特徴で、かつては駅員が配置されていましたが、現在は無人駅となっています。ただし、国営ひたち海浜公園の繁忙期には、シャトルバス対応のため係員が配置されることがあります。

以前は廃車体が構内の側線に置かれ、海水浴客向けの臨時更衣室として利用されていましたが、老朽化のため撤去されました。その後、廃車となった車両が留置され、イベント時に公開されることもありました。

2010年にはバリアフリー化工事が行われ、ホームの嵩上げやスロープが設置されました。ホームの有効長は7両分あり、かつて運行されていた臨時急行「あじがうら号」の名残をとどめています。2021年には、ホームへの転落防止柵や上屋の設置、列車非常停止警報装置の新設が行われました。今後の延伸計画に合わせて、駅の交換施設整備も検討されています。

駅舎内には自動券売機が設置されており、各種乗車券やJR東日本への連絡券を購入できます。係員配置時には、硬券が販売されることもあります。

ひたちなか開運鐵道神社

2021年6月19日には、駅構内に保存されている気動車「キハ222」をご神体とした「ひたちなか開運鐵道神社」が建立されました。この気動車が44年間無事故であったことから、交通安全や長寿のご利益があるとされています。鳥居には鉄道の線路が利用されています。

駅周辺

阿字ヶ浦駅の周辺には、以下のような観光スポットがあります。

酒列磯前神社
堀出神社
ほしいも神社
阿字ヶ浦簡易郵便局
阿字ヶ浦海水浴場
国営ひたち海浜公園

バス路線

阿字ヶ浦駅からは、ひたちなか市コミュニティバスが運行されています。また、多客期には国営ひたち海浜公園への無料シャトルバスが運行されます。

撮影使用

阿字ヶ浦駅は、CMやPVのロケ地としても利用されています。

アメリカンホーム・ダイレクトのCM
℃-uteのシングル曲「君は自転車 私は電車で帰宅」のPV
乃木坂46のカップリング曲「路面電車の街」のPV

隣の駅

ひたちなか海浜鉄道

■湊線

磯崎駅 - 阿字ヶ浦駅

阿字ヶ浦駅は、地域の観光と生活を支える駅として、これからも重要な役割を果たしていくでしょう。

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