阿武剋一弘

阿武剋 一弘（おうのかつ かずひろ）

基本情報

阿武剋一弘は、2000年5月5日にモンゴル国オブス県で生まれた大[[相撲]]力士で、現在は阿武松部屋に所属している。彼の本名はバトジャルガル・チョイジルスレン。身長184cm、体重164kgとなっており、2024年9月の場所では西前頭14枚目の最高位に昇進した。

来歴

阿武剋は、モンゴルでの幼少期を過ごす中で、サッカーに親しむ一方で、数学にも秀でた才能を持ち、中学時代にオブス県大会で数学オリンピックに優勝した経験がある。15歳の時に来日し、新名学園旭丘高等学校に進学。ここで相撲を始め、高校2年時には関東大会の無差別級で優勝、3年時には全国高校総体で準優勝を果たした。

その後、日本体育大学へ進学し、4年次には全国学生相撲選手権大会での優勝を収め、学生横綱の称号とともに大[[相撲]]の幕下15枚目格付出の資格を得ることとなった。大学卒業後は大[[相撲]]入りを決意し、2022年末から阿武松部屋での研修をスタートさせた。

2023年に正式に入門し、同年の9月場所の新弟子検査に合格。その後、興行ビザを待ち、11月場所で初土俵を踏むことになる。この時の成績は5勝2敗と良好で、初土俵から2場所目の2024年1月場所では、実力者との取組でも力を発揮し、6勝1敗を記録した。

3場所目である2024年3月場所では、9日目に勝ち越しを決め、新十両への道が開ける報道があった。そして、3月27日の番付編成会議において、5月場所から新十両に昇進することが決まった。

最近の成績

5月場所では東十両12枚目でスタートし、初日から4連勝。ところが、3場所前の昇進同期に該当する風賢央に初黒星を喫するも、そこから連勝を続け、最終的には13勝2敗の成績を収めた。しかし、優勝は逃してしまった。続く7月場所では9勝6敗の成績を残し、9月場所で新入幕を達成し、同時に西前頭14枚目の地位に昇進した。

新入幕会見では、モンゴルの家族に日本での相撲の様子を見せたいとの思いを語った。なお、モンゴル国内で放送される相撲中継は幕内の取組のみであり、その中で自分の姿を見せることへの強い願望が感じられる。

人物像

師匠の阿武松は彼を「相撲に熱心で、温厚かつ頭の良い力士」と評し、阿武剋は高校2年時には日本語の勉強に特に秀でていた（ノートをつける必要がなくなったほど）。十両昇進の際には流暢な日本語で記者の前に立ち、その言葉には自信が溢れていた。

彼の好きな曲は河島英五の『時代おくれ』であり、新十両会見では特に2番の歌詞が印象的だと語った。また、数学の能力を活かし、相撲教習所では首席に相当する「優等賞」を受賞している。

主な成績

2024年7月場所終了時点での通算成績は38勝13敗となっており、今後の成長が期待される若手力士として注目を集めている。

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