阿武美和

阿武美和（あんの みわ、1973年4月5日 - ）は、山口県阿武郡福栄村出身の日本の柔道家。現役時代は56kg級の選手として活躍しました。身長は158cm。妹の阿武教子は、2004年アテネオリンピック柔道の78kg級で金メダルを獲得したことで知られています。現在は澤田姓です。

幼少の頃から柔道を始め、兄の貴宏、妹の教子と共に、小学生大会で活躍しました。福川中学2年の時には、全日本選手権に出場。3回戦で日体大3年の持田典子に内股で敗れました。しかし、強化選手選考会では2位に入賞し、中学2年生ながら福岡国際に出場。初戦で前年の世界チャンピオンであるイギリスのアン・ヒューズ、準決勝で世界チャンピオンであるフランスのカトリーヌ・アルノーを破るという快挙を達成しました。決勝では韓国の鄭善溶に効果を取られて惜しくも敗れました。

中学3年の時には、体重別決勝で松本松南高校2年の泉香澄を破って優勝を果たしました。萩高校に進学後、1年の時には全日本選手権の準決勝でミキハウスの田辺陽子に横四方固で敗れましたが、56kg級の選手ながら16歳にして3位に入賞しました。北京で開催された環太平洋柔道選手権大会では、ソウルオリンピック(公開競技)で優勝したオーストラリアのスザンヌ・ウイリアムスを判定で破り、国際大会初優勝を飾りました。体重別では昭和学院短大2年の川村さおりを有効で破って2連覇を達成し、世界選手権代表に選出されました。

無差別で争われる金鷲旗では決勝まで進出しましたが、1階級上の61kg級の選手である夙川学院高校3年の赤堀和子に判定で敗れて2位に終わりました。世界選手権では初戦で再び鄭善溶と対戦し、場外注意で敗れました。1990年には世界ジュニアに出場しましたが、初戦で韓国の曹敏仙の横四方固で敗れ、敗者復活戦でもスペインのイサベル・フェルナンデスの小内刈で技ありを取られて敗退しました。

その後は怪我の影響もあり、思うような成績を残すことができず、高校卒業後は警視庁に所属し、階級を66kg級に上げましたが、目立った活躍は見られませんでした。

主な戦績

1987年 - 強化選手選考会 2位
1987年 - 福岡国際 2位
1988年 - 強化選手選考会 2位
1988年 - 体重別 優勝
1989年 - 体重別 優勝
1989年 - 環太平洋柔道選手権大会 優勝
1989年 - 金鷲旗 2位

外部リンク

阿武美和 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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