阿武貴宏

阿武貴宏

阿武貴宏（あんの たかひろ、1971年4月29日 - ）は、山口県萩市出身の日本の柔道選手。71kg級の選手として活躍した。

経歴

小学校時代から柔道を始め、荻スポーツ少年団に所属。全国少年柔道大会では、小学5年時に3位、6年時に2位という成績を収めた。中学進学時に柔道私塾である講道学舎に入門するため上京し、弦巻中学校へ通った。

世田谷学園高校に進学すると、1年の時に全国高校選手権の団体戦で3位。2年のインターハイ団体戦では、決勝で東海大第五高校と対戦し、相手エースの中村佳央に敗れ、チームも2位となった。しかし、全国高校選手権団体戦では、松本昌広や田辺勝らとともに優勝を果たした。3年時には金鷲旗で優勝したが、インターハイ団体戦では予選リーグで敗退し、高校団体3冠を逃した。

1990年に国士舘大学へ進学。大学時代は目立った成績を残すことはできなかった。1994年には警視庁に入庁し、柔道選手として活動を続けた。同年の講道館杯71kg級では、準決勝で藤山茂を破る活躍を見せ、決勝に進出。岩川武久に判定で敗れたものの2位となり、23歳で強化指定選手に選出された。

1995年には、体重別、講道館杯、環太平洋柔道選手権大会でそれぞれ3位入賞。全国警察柔道選手権大会軽量級では、決勝で岡田保彦を破り優勝を果たした。1996年の体重別でも3位に入賞している。1997年の講道館杯では73kg級に出場し3位だった。1999年の全国警察柔道選手権大会では81kg級決勝で窪田和則に敗れて2位となった。

現役引退後は、2004年のアテネオリンピックに妹である阿武教子の付き人として帯同。全日本強化合宿にも参加し、妹の金メダル獲得をサポートした。阿武教子の練習パートナーとして、自身の体重を93kgから85kgまで落とし、対戦相手を想定した練習環境を整えた。その結果、阿武教子はリラックスして本番に臨み、金メダルを獲得した。

戦績

1982年 - 全国少年柔道大会　5年生の部　3位
1983年 - 全国少年柔道大会　6年生の部　2位
1988年 - 全国高校選手権　団体戦　3位
1988年 - インターハイ　団体戦　2位
1988年 - 新人体重別　3位
1989年 - 全国高校選手権　団体戦　優勝
1989年 - 国際高校柔道選手権大会　優勝
1989年 - 金鷲旗　優勝
1994年 - 講道館杯　2位
1995年 - 体重別　3位
1995年 - 環太平洋柔道選手権大会　3位
1995年 - 全国警察柔道選手権大会　優勝　軽量級
1995年 - 講道館杯　3位
1996年 - 体重別　3位
1996年 - アジア選手権　7位
1996年 - 嘉納杯　5位
1997年 - 講道館杯　3位　73kg級
1999年 - 全国警察柔道選手権大会 　2位　81kg級

家族

妹は、世界選手権56kg級代表の阿武美和と、アテネオリンピック78kg級金メダリストの阿武教子。

外部リンク

* 阿武貴宏 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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