国際高校柔道選手権大会

国際高校柔道選手権大会

国際高校柔道選手権大会は、かつて毎年5月3日に国立代々木競技場第一体育館で開催されていた、高校柔道の国際団体戦です。フジテレビ主催の国際スポーツフェアのメインイベントの一つとして、1985年から1992年まで開催されました。

概説

1985年に日本、西ドイツ、アメリカ、韓国の高校生が参加して第1回大会が開催されました。翌年からはフランスなどが参加するようになり、1988年にはソ連も参加するなど、参加国を増やしながら大会は規模を拡大していきました。

しかし、1992年の第8回大会をもって、惜しまれつつも大会の幕を閉じることとなりました。この大会は国別団体戦のみで、個人戦は設けられませんでした。

大会終了後には、エキシビションとして当時の世界チャンピオン達による得意技の披露や、各国の参加選手との乱取りなども行われ、観客を沸かせました。

大会の特徴

国際高校柔道選手権大会は、高校生を対象とした国際的な柔道の大会として、当時としては画期的なものでした。各国の代表選手が一堂に会し、団体戦という形式で競い合うことで、国際交流の促進にも貢献しました。

また、大会後にはエキシビションや乱取りなどが行われ、参加選手や観客にとって貴重な交流の場となっていました。

主な出場選手

国際高校柔道選手権大会には、後に世界を舞台に活躍する多くの選手が出場しました。

古賀稔彦（1985年）
吉田秀彦（1986年、1987年）
秀島大介（1987年）
中村佳央（1988年）
中村行成（1989年）
真喜志慶治（1990年）
園田隆二（1991年）
中村兼三（1991年）
窪田茂（1991年）
瀧本誠（1992年）
徳野和彦（1992年）
金炳周（1986年）
ダビド・ドゥイエ（1987年）
ダビド・ハハレイシビリ（1988年）
ウラジーミル・ジェボアーゼ（1988年）
全己盈（1990年、1991年）
ダルセル・ヤンジ（1991年）
趙麟徹（1992年）

これらの選手たちは、国際高校柔道選手権大会での経験を活かし、その後、オリンピックや世界選手権などの国際大会で活躍しました。

大会の意義

国際高校柔道選手権大会は、短期間の開催でしたが、高校柔道の国際交流を促進し、多くの名選手を輩出するなど、大きな意義を持つ大会でした。大会は終了しましたが、その功績は今もなお語り継がれています。

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