阿波座ジャンクション

阿波座ジャンクション（あわざジャンクション）は、大阪府大阪市西区に設けられた阪神高速道路の重要な結節点の一つです。

概要

このジャンクションは主に阪神高速16号大阪港線上に位置しており、阪神高速3号神戸線との接続を担っています。周辺は大阪市内の交通の要衝であり、多くの車両が行き交う場所です。

接続と構造

阿波座ジャンクションの最大の特徴は、阪神高速3号神戸線との接続形態にあります。このジャンクションを経由して3号神戸線を利用できるのは、ここから阪神高速1号環状線方面へ向かう車両に限られます。これは、1号環状線から3号神戸線へ流入することや、3号神戸線から環状線以外の方面へ流出することができない構造となっており、いわゆる「ハーフジャンクション」の形態をとっているためです。この構造上の理由から、この地点が阪神高速3号神戸線の実質的な「起点」として扱われています。

交通状況と混雑対策

阿波座ジャンクション周辺は、阪神高速道路の中でも特に交通量の多い区間であり、慢性的な渋滞が発生しやすい地点として知られています。特に、阪神高速5号湾岸線方面から16号大阪港線を経由して3号神戸線へ流入しようとする車両と、既存の交通が集中する合流部は、しばしば交通のボトルネックとなっています。この混雑を緩和し、大阪圏の高速道路ネットワーク全体の機能を向上させることは、長年にわたる課題でした。

このような交通課題に対応するため、新たな代替ルートとして阪神高速2号淀川左岸線の整備が進められました。淀川左岸線は、湾岸線からのアクセスルートを多様化することで、阿波座ジャンクション周辺の交通負荷を軽減することを目的として計画された道路です。2013年5月25日には、淀川左岸線と5号湾岸線が接続する北港ジャンクションから、3号神戸線に接続する海老江ジャンクションまでの区間が開通しており、阿波座ジャンクションの交通状況改善への寄与が期待されています。

阿波座カーブ

阿波座ジャンクションを構成する要素の一つに、3号神戸線から16号大阪港線へ接続する連絡路に存在する急な曲線区間があり、これはしばしば「阿波座カーブ」として言及されます。このカーブは、その急な線形ゆえに、かつては阪神高速道路内で特に事故が多発する地点として危険視されていました。

しかし、その後の交通安全向上のための取り組みとして、様々な対策が実施されました。具体的には、急カーブ区間における走行車線数を2車線から1車線に削減するなどの物理的な改良や、ドライバーに注意を促すための標識設置など、構造面および運用面での改善が重ねられました。これらの対策が功を奏した結果、現在では阿波座カーブを含む周辺区間は、阪神高速道路全体の事故多発地点上位20位以内には含まれない状況となっています。

接続道路

阪神高速3号神戸線
阪神高速16号大阪港線

隣接する施設

阪神高速16号大阪港線
(16-01) 阿波座出入口 - 阿波座ジャンクション - (16-02) 西長堀出入口

阪神高速3号神戸線
阿波座ジャンクション - (3-01) 西長堀出入口 - (3-02) 中之島西出入口

関連情報

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参考情報

阪神高速道路株式会社
* 阪神高速 事故多発地点マップ

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