阿部恒

阿部恒

阿部恒（あべ ひさし）は、日本のアニメ業界で幅広く活躍するアニメーター、キャラクターデザイナー、そしてアニメ監督です。新潟県加茂市出身。

経歴

阿部恒は地元の高校を卒業後、アニメーターを志し、東京都内の専門学校へ進学。1982年にスタジオワールドに入社し、アニメーターとしてのキャリアをスタートさせました。その後、虫プロダクションや童夢といった制作会社を経て、アニメ制作会社マッドハウスに入社。1990年代以降は、アニメーターとしての活動に加え、演出家としてもその才能を発揮し始め、1992年にはOVA『魔物ハンター妖子2』で初めて監督を務めました。

2011年には、長年所属したマッドハウスを離れ、同社の上司であった丸山正雄と共に、新進気鋭のアニメーション制作会社MAPPAへ移籍。2014年まで同社で活躍しました。

主な参加作品

阿部恒は、数多くのテレビアニメ、劇場アニメ、OVA、ゲーム作品に参加しています。以下に主な作品を記します。

テレビアニメ

1986年：ワンダービートS（キャラクター・メカニック設定）
1991年：機甲警察メタルジャック（演出、作画監督）
1999年：Petshop of Horrors（キャラクターデザイン、総作画監督）
2001年：X（作画監督）
2002年：アクエリアンエイジ Sign for Evolution（キャラクターデザイン、作画監督）
2002年：ちょびっツ（キャラクターデザイン、総作画監督、作画監督）
2003年：GUNSLINGER GIRL（キャラクターデザイン、総作画監督）
2007年：デビルメイクライ（キャラクターデザイン、総作画監督）
2008年：HELLSING（絵コンテ、作画監督）
2009年：こばと。（演出、総作画監督）
2011年：ウルヴァリン（キャラクターデザイン、総作画監督）
2011年：エックスメン（作画監督）
2011年：ブレイド（サブキャラクターデザイン）
2013年：はじめの一歩 Rising（キャラクター監修、作画監督）
2014年：神撃のバハムート GENESIS（作画監督）
2015年：牙狼〈GARO〉 -炎の刻印-（第20話提供バックイラスト）
2015年：ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース（作画監督）
2015年：六花の勇者（作画監督）
2015年：対魔導学園35試験小隊（総作画監督）
2016年：SUPER LOVERS（作画監督）
2016年：ベルセルク（メインキャラクターデザイン）
2019年：ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル（作画監督）
2019年：PSYCHO-PASS サイコパス 3（作画監督）
2020年：キングダム（キャラクターデザイン）
2021年：憂国のモリアーティ（作画監督）
2022年：幻想三國誌 -天元霊心記-（総作画監督）
2022年：キングダム（キャラクターデザイン）
2023年：デッドマウント・デスプレイ（キャラクターデザイン、総作画監督）
2024年：キングダム（キャラクターデザイン）
2024年：デート・ア・ライブV（総作画監督）
2024年：アオのハコ（作画監督）

劇場アニメ

1999年：吸血鬼ハンターD（作画監督）
2000年：劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード（絵コンテ、総作画監督）
2001年：メトロポリス（レイアウト協力）
2007年：ハイランダー（キャラクターデザイン、総作画監督）
2013年：劇場版 薄桜鬼 第一章 京都乱舞（作画監督）

OVA

1989年：紅い牙 ブルー・ソネット（作画監督）
1991年：JINGI 仁義（キャラクターデザイン、作画監督）
1992年：魔物ハンター妖子2（監督、キャラクターデザイン、作画監督）
1992年：はいすくーる仁義（キャラクターデザイン・作画監督・美術設定）
1993年：魔物ハンター妖子3（監督、絵コンテ、キャラクターデザイン、作画監督）
1993年：オフサイド（監督）
1994年：真・孔雀王（キャラクターデザイン、作画監督）
1994年：天地無用! 魎皇鬼（作画監督）
1998年：支配者の黄昏 TWILIGHT OF THE DARK MASTER（キャラクターデザイン、作画監督）
2004年：炎の蜃気楼（絵コンテ）
2005年：ラストオーダー ファイナルファンタジーVII（キャラクターデザイン）

ゲーム

1996年：NOëL（キャラクターデザイン、作画監督）
未発売：パチンコセクシーリアクション3 ロマンティックフレンズ 恋のサマーバケーション（キャラクターデザイン、原画）

その他

1997年：Wish（アニメーションクリップキャラクターデザイン、作画監督）
* 2012年：古町と団五郎シリーズ（監督、キャラクターデザイン）

阿部恒は、アニメーター、キャラクターデザイナー、監督として、日本のアニメーション業界に多大な貢献をしています。その繊細で美しいキャラクターデザインと、演出家としての才能は、多くのファンを魅了し続けています。

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