降矢敬雄

降矢 敬雄の生涯と業績

降矢敬雄（ふるや けいゆう、1921年10月7日 - 1993年7月14日）は、昭和時代に生きた農業協同組合の指導者、労働運動家、そして政治家です。彼は、生涯を通じて農業の発展に尽力し、特に山梨県に多大な影響を与えました。

生い立ちと初期の経歴

降矢は山梨県に生まれ、1939年に都留中学校（現山梨県立都留高等学校）を卒業しました。彼の軍事歴は1943年に陸軍予備士官学校を卒業した後、満洲国やフィリピンを転戦したことに始まります。彼は最終的には陸軍中尉として終戦を迎えました。

戦後の活動

戦後、降矢は郵政事務官としてキャリアをスタートし、全国特定郵便局従業員組合の中央本部書記長や副委員長を務めました。その後、山梨県議会議員に選出され、5期にわたり議会に在任し、その間に議長も経験しました。また、森林組合連合会や農業協同組合など、地域の農業関連団体の重要な役職も務めました。

特に彼が山梨県上野原町の西原小学校に寄付を行った際、この功績が認められ、1977年に紺綬褒章を受章しています。

政治家としての活動

1977年には、第11回参議院議員通常選挙に山梨県地方区から自由民主党の公認候補として出馬し当選しました。彼は参議院で1期務め、その間に商工委員長や自民党国民運動本部副本部長などの重要な役職を担いました。彼の政治スタンスは自由民主党・自由国民会議に所属し、農業政策などにおいて多くの影響力を持ちました。

最後の業績と受章

降矢は1992年の春の叙勲で勲二等瑞宝章を受章し、1993年7月14日に71歳で亡くなりました。彼の死後、正八位から従四位に叙され、地域および全国における彼の貢献が称えられました。

著作活動

彼は「農協まるまる活用法 : 利殖だけではない―こんなうまみがいっぱい!」という著書を1982年に発表しています。この著作では、農業協同組合が持つ多様な利点について述べており、農業の発展を支援するための具体的な方法論を示しています。

まとめ

降矢敬雄は、その生涯において農業協同組合の発展や地域経済の活性化に多大な貢献を果たしました。政治家としての彼の活動も地域の声を反映させるために重要な役割を果たしたと言えるでしょう。彼の遺した影響は、今も多くの人々の記憶に残っています。

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