陸上自衛隊教育訓練研究本部

陸上自衛隊教育訓練研究本部について

陸上自衛隊教育訓練研究本部（JGSDF Training Evaluation Research and Development Command: TERCOM）は、東京都目黒区の陸上自衛隊目黒駐屯地に所在する、陸上自衛隊の教育訓練と研究開発を統括する機関です。2018年に陸上自衛隊幹部学校と陸上自衛隊研究本部を統合して発足しました。

概要

本部は防衛大臣直轄の機関として、自衛隊法に基づき、教育訓練に関する企画、総合調整、統制業務、部隊の指揮官や幕僚に必要な知識・技能の教育訓練、大部隊運用に関する調査研究を担っています。また、陸上自衛隊の各職種学校の運営を統制する役割も担う点が特徴です。これは、前身組織である幹部学校や研究本部にはなかった新たな任務です。旧大日本帝国陸軍の教育総監部に相当する機関であり、陸上自衛隊における教育訓練の中枢を担っています。

本部長には陸将が、副本部長と各部長には陸将補が任命され、組織運営にあたっています。

沿革

2018年3月27日：陸上自衛隊幹部学校と陸上自衛隊研究本部が統合し、教育訓練研究本部が発足。
2020年3月26日：訓練評価部隷下に訓練評価支援隊が北千歳駐屯地に新編。

設置されている課程

指揮幕僚課程（CGS）
技術高級課程（TAC）
幹部高級課程（AGS）

編成

教育訓練研究本部は、以下の部門で構成されています。

本部長（陸将）
副本部長
総合企画部（部長は副本部長が兼務）
総合企画課
総合企画官（2人）
総務課
管理課
会計課
教育部
総括室
主任教官（9人）
研究部
総括室
総括主任研究官（1人）
主任研究開発官（3人）
訓練評価部
総括室
主任訓練評価官（2人）
陸上自衛隊開発実験団（富士駐屯地）
訓練評価支援隊（北千歳駐屯地）

主要幹部

本部長をはじめとする主要幹部は、陸上自衛隊の教育訓練を統括する重要な役割を担っています。

脚注

注釈

特筆すべき注釈はありません。

出典

自衛隊法施行令
陸上自衛隊教育訓練研究本部組織規則（平成30年陸上自衛隊訓令第5号）

関連項目

陸上自衛隊補給統制本部: 陸上自衛隊の補給処の業務を統括する機関
航空教育集団: 航空自衛隊の学校及び飛行教育団の隊務を統括する部隊司令部

参考文献

秦郁彦 編著『日本陸海軍総合事典』（第2）東京大学出版会、2005年。

外部リンク

陸上自衛隊教育訓練研究本部
JGSDF TERCOM（陸上自衛隊 教育訓練研究本部） (@jgsdf_tercom) - X（旧Twitter）

陸上自衛隊教育訓練研究本部は、陸上自衛隊の発展を支える重要な機関として、今後もその役割を果たしていくことが期待されます。

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