陸軍歩兵学校

陸軍歩兵学校

陸軍歩兵学校は、大日本帝国陸軍の教育機関の一つで、現在の千葉県千葉市稲毛区天台に位置していました。この学校は、歩兵の戦闘法に関する研究と教育を専門とし、陸軍の戦力強化に重要な役割を果たしました。

概要

1912年（大正元年）9月、陸軍戸山学校内に創設された陸軍歩兵学校は、同年11月には千葉県千葉郡都賀村作草部（現在の千葉市天台）に移転しました。歩兵の実施学校として、歩兵戦闘法やその研究、普及を主な任務とし、軍の訓練において非常に重要な役割を担っていました。通称は「歩兵学校」として知られています。学校の跡地は現在、作草部公園や天台駅などになっており、当時の面影を偲ぶことはできません。

所在地

現在の所在地は、千葉県千葉市天台1丁目周辺です。この場所は、かつて陸軍歩兵学校が存在した場所であり、現在は住宅地や公園として利用されています。

沿革

陸軍歩兵学校の歴史は以下の通りです。

1912年（大正元年）
9月1日：東京市牛込区下戸塚町（現在の東京都新宿区）の陸軍戸山学校内に設置されました。
11月24日：千葉県千葉郡都賀村作草部（現在の千葉市天台）に移転しました。
1937年（昭和12年）
2月：都賀村が千葉市に編入合併されたことにより、学校は千葉市内に位置することになりました。
1945年（昭和20年）
8月：終戦に伴い、学校は解散しました。

歴代校長

陸軍歩兵学校の歴代校長は以下の通りです。

大庭二郎 少将：1912年9月1日 - 1913年3月29日
山田隆一 少将：1913年3月29日 - 1915年6月4日
河村正彦 少将：1915年6月4日 - 8月10日（未赴任）
宇垣一成 少将：1915年8月10日 - 1916年3月24日
児島惣次郎 少将：1916年3月24日 - 1917年8月6日
西川虎次郎 中将：1917年8月6日 - 1918年7月24日
河村正彦 中将：1918年7月24日 -
村岡長太郎 少将：1921年1月6日 - 1923年8月6日
渡辺寿 少将：1923年8月6日 -
永井来 少将：1924年1月9日 -
林弥三吉 中将：1927年7月26日 -
山本鶴一 中将：1928年8月10日 -
原田敬一 少将：1930年8月1日 -
大谷一男 中将：1932年4月11日 -
香月清司 中将：1933年3月18日 -
松浦淳六郎 中将：1935年3月15日 -
園部和一郎 少将：1935年12月2日 -
藤田進 少将：1936年3月7日 -
三宅俊雄 中将：1937年8月2日 - 1938年6月25日
国崎登 少将：1938年7月15日 -
本多政材 少将：1939年8月1日 -
坂西一良 少将：1939年12月1日 -
小林浅三郎 少将：1940年12月2日 -
中永太郎 少将：1941年7月7日 -
末藤知文 少将：1942年12月1日 -
欠：1944年7月8日 -
矢野機 予備中将：1944年10月2日 - 1945年8月30日
藤塚止戈夫 中将：1945年9月 - 1945年11月

脚注

この情報は、以下の文献を参考に作成されました。

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
高野邦夫編『近代日本軍隊教育史料集成 第8巻』柏書房、2004年。
原剛・安岡昭男編『日本陸海軍事典コンパクト版（上）』新人物往来社、2003年。
『帝国陸軍編制総覧』第2巻、第3巻
『官報』

関連項目

関連する項目は以下の通りです。

大日本帝国陸軍
歩兵操典、歩兵戦術
千葉郡
千葉県の軍事史跡一覧

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