集集駅

集集駅について

集集駅（しゅうしゅうえき）は、台湾中部の南投県集集鎮呉厝里に位置する、台湾鉄路管理局集集線の駅です。この駅は、日本統治時代に建設された木造駅舎が特徴で、その歴史的な価値と美しい景観から、多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。

歴史

集集駅の歴史は、1922年1月14日に台湾電力株式会社外車埕線の駅として開業したことに始まります。その後、1927年5月1日に台湾総督府に買収され、鉄道部の駅となりました。1930年2月2日には、木造の駅舎が完成しました。この駅舎は、当時移転した楊梅駅の旧駅舎の建材が再利用されています。

1991年9月1日には、集集駅は招呼駅（無人駅に近い形態）に降格されましたが、1999年9月21日に発生した台湾大地震（921大地震）で甚大な被害を受け、集集線は全線不通となりました。駅舎も大きな損害を受けましたが、関係者の尽力により修復作業が進められました。2001年1月21日には集集線が全線復旧し、営業を再開。2月7日には駅舎の修復工事竣工式典が開催され、12月には行政院文化建設委員会（現在の文化部）によって台湾歴史建築百景に選出されました。さらに、2004年12月21日には、文化資産保存法に基づき歴史建築に指定されました。

2021年8月には、沿線での土砂災害およびトンネル崩落により、8月14日から19日まで、そして8月26日以降はバス代行輸送となり、集集駅以東の区間が運休となりました。復旧作業は難航し、当初は翌年4月末までの予定でしたが、その後の新たな崩落により、再開は2022年8月まで延期されました。

2022年1月14日、集集駅は開業100周年を迎え、記念式典では地域の野良猫が猫駅長「龍蕉Sun（ロンチャオサン）」として迎えられました。この式典には、高雄捷運の橋頭糖廠駅の駅長である「蜜柑」も参加し、祝福しました。

駅構造

集集駅は、島式ホーム1面2線の地上駅です。

駅周辺

集集駅周辺には、歴史的な史跡や観光スポットが点在しています。

開闢鴻荒石碣：清朝時代に、雲林の知事である陳世烈が先住民を討伐し、道路を開通させた記念として刻まれた碑文が刻まれた巨石です。
化及蛮貊碣：こちらも歴史的な碑です。
明新書院：歴史的な書院です。
集集鉄路文物館：集集鎮の歴史を写真パネルや資料で紹介する博物館で、蒸気機関車や戦車の実物展示もあります。隣接する建物では、飲食やお土産、鉄道グッズを販売しています。

利用状況

集集駅の利用状況については、年ごとの利用推移が記録されています。

隣の駅

台湾鉄路管理局
集集線
龍泉駅 - 集集駅 - 水里駅

その他

集集駅は、その歴史的な価値と美しい景観、そして地域の人々に愛される駅として、これからも多くの人々に訪れられることでしょう。

脚注

[註釈]

[出典]

外部リンク

台湾鉄路管理局
駅と周辺情報>集集 （中国語）（日本語）（英語）（朝鮮語）
(旧)集集車站 - ウェイバックマシン （繁体字中国語）
集集火車站簡介 （繁体字中国語）
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