雑誌記事索引とは
雑誌記事索引は、
国立国会図書館が作成し提供している、
雑誌に掲載された記事を検索するための索引データベースです。略称は「雑索」と呼ばれています。
変遷
雑誌記事索引の提供は、
1949年2月に月刊誌として開始されました。当初は「人文科学編」と「自然科学編」に分かれていましたが、後に「人文・社会編」と「科学技術編」に名称が変更されました。これらの索引は、月刊または季刊で1995年まで刊行されました。また、1979年から1983年には「医学・薬学編」が「科学技術編」から分離して刊行されました。
1994年には、検索機能付きのCD-ROMによる提供が開始され、年2回または4回、2004年まで刊行されました。2002年には、CD-ROMで提供された全データを収録したDVD-ROMが発売されました。
2002年、
国立国会図書館の
OPAC(NDL-
OPAC)が全面公開されたことにより、
雑誌記事索引の全データがインターネットを通じて検索可能になりました。過去に
雑誌で提供されたがデータベース化されていなかった分の遡及入力は、2009年に完了しました。
2022年6月時点で、NDL-
OPACの
雑誌記事索引検索で検索可能な記事は約1513万件に達しており、毎週数千件のデータが追加されています。
特徴
雑誌記事索引は、
雑誌に掲載された記事のタイトル、著者名、ページ数など、
雑誌の目次に掲載されている情報を索引化し、
雑誌記事を効率的に探すための手段を提供します。索引の対象となる
雑誌は、
国立国会図書館が所蔵する
雑誌であり、同館が定める「採録誌選定基準」に適合するものが選ばれます。主に学術誌や専門誌が採録されていますが、利用頻度の高い一般週刊誌なども含まれています。採録誌は定期的に見直され、
雑誌の創刊や休廃刊に対応しています。採録誌の総数は2万2000誌以上であり、そのうち約1万誌が現在も採録されています。
利用方法
雑誌記事索引は、
国立国会図書館の蔵書検索・申込システム「NDL-
OPAC」を通じてインターネット経由で検索できます。検索結果から、記事が掲載された
雑誌の閲覧や、記事のコピーの郵送を申し込むことができます(事前に利用者登録が必要です)。
国立国会図書館の「
国立国会図書館サーチ」でも
雑誌記事索引の検索が可能であり、新着記事情報は
RSSで毎週配信されています。
また、
国立情報学研究所、
日外アソシエーツのmagazineplus、皓星社の「ざっさくプラス」など、他のデータベース検索サービスでも、
国立国会図書館の
雑誌記事索引データが利用されています。
出典・参考文献
「雑誌記事索引のご紹介」 (『国立国会図書館月報』2008年3月号)
外部リンク
雑誌記事索引について|
国立国会図書館―National Diet Library