皓星社

株式会社皓星社は、1979年に創業された日本の出版社であり、人文科学・社会科学分野における書籍の出版を主な事業としています。また、雑誌記事索引集成データベース「ざっさくプラス」などのWebサイト運営も手掛けており、学術情報の普及にも貢献しています。社名の「皓星」は、「白い星」を意味します。

沿革

皓星社は1979年に藤巻修一によって創業されました。1990年代から2000年代にかけては、『明治・大正・昭和前期雑誌記事索引集成』全120巻、『日本人物情報体系』全100巻、『ハンセン病文学全集』全10巻など、大規模な出版プロジェクトを次々と成功させました。

2010年には、長年の出版活動が評価され、出版梓会「新聞社学芸文化賞」を受賞しています。

2017年には、事業承継が行われ、2012年に入社した晴山生菜が二代目社長に就任し、新たな経営体制がスタートしました。

2021年6月には、元国立国会図書館司書の小林昌樹らと共同で「近代出版研究所」を開設し、出版研究の分野にも進出しました。2022年4月には、同研究所の年報として『近代出版研究』を創刊。この雑誌には、専門の研究者だけでなく、読書猿のような在野研究者やブロガーも寄稿しており、多様な視点を取り入れた研究活動を展開しています。

データベース事業

皓星社は、データベース事業にも力を入れています。主力データベースである「ざっさくプラス」は、同社が刊行した『明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引集成』全120巻（1994年-2001年）を基に、2008年に開発されました。このデータベースは、CiNiiや国立国会図書館（NDL）が採録していない戦前・戦中の雑誌や地方雑誌を重点的に収録している点が特徴です。他のデータベースとの連携や更新も随時行われており、国内外の大学図書館などで広く利用されています。

2022年11月からは、「日本の参考図書WEB版」の運営も開始し、レファレンスツールとしての情報提供も行っています。


外部リンク
公式ウェブサイト
ざっさくプラス

もう一度検索