雨のち晴レルヤ/守ってあげたい

ゆず 39thシングル「雨のち晴レルヤ/守ってあげたい」詳細

2013年11月13日、セーニャ・アンド・カンパニーより発売されたゆずの39枚目となるシングル「雨のち晴レルヤ/守ってあげたい」は、2013年3作目のシングルとして、前作「友 〜旅立ちの時〜」から2ヶ月後のリリースとなりました。初回仕様にはスリーブジャケットが付属しています。

特筆すべき点は、実に3年9ヶ月ぶりとなる両A面シングルであることです。そして、ゆず史上初めて、両A面とも北川悠仁が作詞作曲を担当しました。ただし、ゆずは過去にも岩沢厚治が作詞作曲を担当した両A面シングルをリリースしています。

表題曲である「雨のち晴レルヤ」は、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の主題歌に起用され、NHKとのタイアップは2作連続となります。ゆずにとって、NHKドラマ主題歌は『ゴーストフレンズ』の主題歌「逢いたい」以来でした。同曲は、2013年9月29日に行われたYUZU ARENA TOUR 2013 GO LANDのファイナル公演で先行配信が発表され、9月30日よりiTunes Storeとレコチョクで配信が開始されました。

カップリング曲の「守ってあげたい」は、映画『すべては君に逢えたから』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、同映画にはJUJUが歌う同名楽曲が挿入歌として使用されています。さらに、日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』の11月のテーマ曲にも起用され、発売から約1年後には日本生命のCMソングにも採用されるなど、幅広いメディアで展開されました。こちらも「雨のち晴レルヤ」同様、11月1日に先行配信されました。

両楽曲とも、CDジャケットとは別に、配信限定のアートワークが用意されています。

チャート成績

初動売上こそ3万枚に届かなかったものの、「REASON」以来2作ぶりとなるトップ3入りを果たしました。『ごちそうさん』の高い視聴率も追い風となり、CDと配信（特に「雨のち晴レルヤ」）はロングヒットを記録。オリコンシングルランキングでは、トップ30に7週、トップ50に11週、トップ100に19週とランクインし続けました。11月発売ながら、年を跨いでのヒットとなり、翌2014年のオリコン年間シングルランキングでは、同年に発売された「ヒカレ」を上回る順位を獲得しました。レコチョク年間ランキングでも、2014年に発売されたゆずの楽曲全てを上回る成績を収めました。

第64回NHK紅白歌合戦で「雨のち晴レルヤ」が披露された翌日の2014年1月1日には、レコチョクシングルデイリーランキングで3位に急上昇。2013年の紅白歌合戦で歌唱された楽曲の中では最高の順位となり、iTunesやオリコンデイリーチャートでも順位を上げました。

オリコンチャート登場回数は、「栄光の架橋」「虹」「夏色」「またあえる日まで」に次ぐ5番目となる24回を記録しています。

収録曲

雨のち晴レルヤ (4:35)

作詞：北川悠仁
作曲：北川悠仁・佐藤和哉
Produced by ゆず & CHRYSANTHEMUM BRIDGE
編曲：CHRYSANTHEMUM BRIDGE & ゆず

3拍子の楽曲で、佐藤和哉の楽曲「さくら色のワルツ」を原曲としています。後半の間奏では4拍子となり、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章が引用されています。テレビ出演時、北川悠仁は鍵盤ハーモニカを担当しました。シングル版とミュージックビデオ版ではアウトロが異なり、ミュージックビデオ版にはかもめ児童合唱団が参加。かもめ児童合唱団はジャケット写真にも登場しています。ミュージックビデオ版はアルバム『新世界』への収録も検討されましたが、最終的にシングル版が収録されました。ミュージックビデオの監督は蜷川実花が務め、ジャケット写真も蜷川が撮影しました。

守ってあげたい (6:18)

作詞・作曲：北川悠仁
Produced by ゆず
編曲：soundbreakers & ゆず

当初はアルバム『LAND』収録予定でしたが、出来が良かったことからシングル収録となりました。アルバム『LAND』には代わりに「ゼラニウム」が収録されました。ミュージックビデオの監督はタナダユキ。女優の二階堂ふみがバレリーナ役で出演し、配信版のアートワークにも登場しています。ゆずのシングル曲では初めて6分を超える長さとなっています。2013年11月29日放送の『ミュージックステーション』では、JUJUと共に出演し、「ゆず×JUJU」として3人で歌唱しました。

飛行機雲 (3:32)

作詞・作曲：岩沢厚治
Produced by ゆず
編曲：CHRYSANTHEMUM BRIDGE & ゆず

2008年から2009年頃に制作された楽曲です。

このシングルは、楽曲、ミュージックビデオ、そしてチャートにおける成功など、様々な要素が絡み合い、ゆずのキャリアの中でも重要な作品の一つと言えるでしょう。

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