雲林駅

台湾高速鉄道 雲林駅

雲林駅（うんりんえき、ユンリンえき）は、台湾雲林県虎尾鎮に位置する台湾高速鉄道の駅です。この駅は、地域の交通網において重要な役割を果たしており、その特徴的なデザインと環境への配慮から注目を集めています。

歴史

雲林駅の建設は、2012年11月22日に大手ゼネコンである長鴻営造が駅舎建設事業を15億8800万台湾ドルで受注したことから始まりました。2013年1月15日には起工式典が開催され、副総統の呉敦義、交通部長の毛治国、雲林県長の蘇治芬らが出席しました。

建設は順調に進み、2015年6月7日に完工しました。その後、同年11月4日には一般見学者向けに開放され、12月1日に正式に開業しました。

駅構造

雲林駅は、相対式ホーム2面4線の高架駅です。高速鉄道の開業当初から駅舎とホームの用地は確保されており、側線、軌道、架線柱も既に準備されていました。ホームは地上3階に位置しています。

駅舎の総面積は20,177平方メートル、高さは21mで、設計は台湾国内で多くの公共建築を手掛ける姚仁喜が担当しました。駅舎全体は、地元の地名である「虎尾」にちなみ、トラの尾や縞模様をモチーフにした波状の柱が特徴的な流線型の建築となっています。

建材には、軽金属とガラスが用いられ、太陽光パネルも設置されています。これにより、自然の光と風を最大限に活用し、省エネで環境に配慮した設計が実現されています。また、植樹によって「林」を、カーブを描く歩道の形状で「雲」を表現し、「雲中之林」というコンセプトが採用されています。

利用状況

雲林駅の年度別乗降人員は、以下の通りです。（2015年は12月1日からの31日分の統計となります。）


※データは随時更新されます。

接続する他の交通機関

雲林駅では、以下の交通機関に乗り換えることができます。

バス
雲林県市区公車
公路客運

アクセス鉄道構想

現在、雲林県の県都である斗六市から高速鉄道台中駅（台鉄新烏日駅）までは、区間車や莒光号で約1時間かかります。この状況を改善するため、2013年6月には県内の主要市、立法委員、財界などを中心に「台鐵斗六—虎尾支線推動連盟」が設立されました。

同連盟は、県・市の拠点駅である台鉄縦貫線斗六駅から雲林駅を結ぶ約15kmの支線開通を早期に実現するため、中央政府に対して働きかけを行っています。新設した場合の事業費は137億台湾ドルとされていますが、台湾糖業鉄道斗南線の廃線跡を再利用し、台鉄斗南駅へ接続した場合は8kmで約65億台湾ドルで済むと試算されています。

駅周辺

雲林駅周辺には、以下の施設があります。

新虎尾渓
国立台湾大学医院虎尾院区
中山高速公路虎尾IC
県立光復国小
農博生態園区（2017ランタンフェスティバル会場）
高鉄雲林駅特定区
交通部高鉄局が主導する総面積421.93ヘクタールの開発区画
中部科学園区虎尾基地
雲林国際会議センター(計画中)
国立虎尾科技大学興中分部(準備中)

隣の駅

台湾高速鉄路

■台湾高速鉄道

彰化駅 - 雲林駅 - 嘉義駅

外部リンク

雲林駅 （日本語）
台灣高鐵雲林站 THSR Yunlin Station (台灣高鐵雲林站-THSR-Yunlin-Station-928275110588536) - Facebook （繁体字中国語）
台湾政府交通部高速鉄路局（繁体字中国語）

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