電子国土基本図

電子国土基本図とは

電子国土基本図は、日本の国土の現状を統一された規格でデジタル化した、様々な地図作成の基礎となるデータです。具体的には、「地図情報」「オルソ画像」「地名情報」の3つの要素から構成されています。このデータは、国家座標に正確に合致し、公的機関によって登録・公開されているため、社会の基盤となるデータベースとして重要な役割を果たしています。また、デジタル社会形成基本法第31条に規定された「公的基礎情報データベース」にも指定されており、その正確性と最新性が保証されています。

電子国土基本図を構成する3つの要素

1. 電子国土基本図（地図情報）
- 道路や建物などの位置情報を基準とした項目（基盤地図情報の項目）に加え、植生、崖、岩、構造物など、土地の状態を示す項目をまとめた、日本全国を網羅する基本的なベクトル形式の地図情報です。
- 都市部では2500分の1相当以上の精度、その他の地域では25000分の1相当以上の精度で整備されており、これらの情報をもとに縮尺の小さい地図も作成されます。また、共通の白地図としても利用でき、ハザードマップや各種地図の基礎データとして幅広く活用されています。
- 2023年2月28日に発表された日本全国の島の数に関する計数には、2022年1月時点のこのデータが用いられました。

2. 電子国土基本図（オルソ画像）
- 空中写真を歪みのない画像に変換し、正しい位置情報を付与した画像情報です。これにより、様々な地理空間情報と重ね合わせて利用することが可能になります。

3. 電子国土基本図（地名情報）
- 地域や場所の名称（居住地名や自然地名など）に位置情報を付与したデータです。地理空間情報を活用する際の検索キーとして利用できます。

社会基盤としての電子国土基本図

電子国土基本図は、単なる地図データとしてだけでなく、人、法人、土地、建物、資格といった社会の基本的な情報を網羅するデータベースとしての役割も担っています。その正確性と最新性が担保されているため、様々な分野で信頼性の高い情報基盤として利用されています。

関連情報

• - 関連項目

- 地形図
- 電子国土
- 地理院地図
- ベース・レジストリ

• - 外部リンク

- 電子国土基本図 - 国土地理院
- ベース・レジストリ - デジタル庁
- ベース・レジストリとしての住所・所在地マスターデータ整備について - 政府CIOポータル

電子国土基本図は、日本の国土を正確に把握し、様々な地図や地理空間情報の作成に不可欠な基盤データです。その正確性と最新性が維持されることで、社会全体の発展に貢献することが期待されます。

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