霧のバラード (映画)

霧のバラード

『霧のバラード』は、1969年4月12日に松竹が配給した日本のムードアクション映画である。梅津明治郎が監督を務め、主演は栗塚旭が飾る。映画のタイトルは美川憲一が歌うレコード「霧のバラード」に因み、実際に美川も作品に出演している。この映画では、レコード会社の日本クラウンが製作に名を連ねており、気鋭のアーティストが注目される作品である。

あらすじ

物語は主人公・乾啓吾（演：栗塚旭）から始まる。彼はスナックの経営者から依頼を受け、ある男と女の逃走を手伝うことになる。逃走する女は、かつて乾を裏切って去った恋人であり、彼にとって複雑な感情が渦巻くことであろう。その男は彼女のパートナーで、切羽詰まった事情を抱えていた。乾は迷いや葛藤を抱えながらも、最終的には彼らの逃走を助けるべく動き出すことになる。

しかし、彼らの計画はすでに裏社会のやくざに知られていたことが発覚する。逃走劇の緊迫感と、過去の恋の複雑さが交錯する中、物語は進展していく。有名なアーティストたちの共演や、アクション満載のシーンが魅力的に描かれ、視聴者を引き込む。

配役

• - 栗塚旭：乾啓吾
• - 佐藤友美：麻生加代
• - 吉田輝雄：坂口弘
• - 美川憲一：小山俊夫
• - 朝丘雪路：戸川文枝
• - 笹みどり：本人役
• - 西郷輝彦：本人役
• - 砂塚秀夫：佐々木三郎
• - 土方弘：大森武男
• - 諸角啓二郎：南元次
• - 園田健二：杉山
• - 岡本忠行：小原
• - 堀田真三：東田健
• - 小松方正：小山剛造

スタッフ

• - 監督：梅津明治郎
• - 脚色：長谷川公之
• - 製作：織田明
• - 音楽：井上忠也
• - 撮影：浜島和水
• - 編集：大沢しづ

本作は、同年に公開された併映作品『殺すまで追え 新宿25時』とともに劇場で上映された。各キャストの個性が際立ち、アクションとドラマが融合した作品を楽しむことができる。また、上映当時は、音楽や演出にも注目が集まり、多くのファンによって支持された。視覚的にも聴覚的にも楽しませてくれる『霧のバラード』は、日本映画の一つの魅力を語る上で外せない作品である。

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