青山北町アパート

青山北町アパートの歴史と再開発

青山北町アパート（あおやまきたまちアパート）は、東京都港区北青山3丁目に位置した都営住宅団地です。このアパートは、1957年から1968年にかけて、全体で586戸が建設されました。当時、4階から5階建ての25棟が建てられ、全てが都営住宅として利用されていました。敷地面積は約4ヘクタールで、青山通りの北側に広がっています。

建物概要

アパートの各住戸の広さは32平方メートルから52平方メートルの範囲で、間取りは主に2DKから3DKでした。2011年には管理されていた戸数が376戸でありましたが、建物にはエレベーターが設置されていませんでした。これにより、住民の生活環境には課題があったとされています。

2016年には東京都がアパートの建て替えと再開発計画を発表しました。この計画は、単に住宅の建設に留まらず、商業施設の整備も含まれており、地域の活性化が期待されました。2018年から新たな建設が始まり、翌年には20階建ての新しい都営北青山三丁目アパートが竣工しました。

周辺環境

青山北町アパートの敷地内には、港区立青山保育園と訪問看護ステーションなどの福祉施設も併設されています。地域住民にとって、これらの施設は非常に重要な存在となっています。アパートの近くには国道246号（青山通り）があり、交通の便も良好です。周囲には様々な商業施設や飲食店が点在し、住民の日常生活を豊かにしています。

教育施設の歴史

この地は、かつて東京府青山師範学校や東京府立の旧制中学校などの教育機関が存在していた歴史があります。最初に東京府師範学校が1900年に開校され、その後1908年に青山師範学校と改称されました。これらの学校は、1936年に別の場所へ移転するまで当地に存在しました。

さらに、師範学校の移転後も、いくつかの府立学校が一時的にアパートの敷地を利用していましたが、1945年の東京大空襲により校舎は破壊されてしまいました。その結果、終戦後は教育活動が根付くことはなくなってしまったのです。

現在、かつて学校があった場所には1972年に、東京府師範学校の同窓生によって建てられた記念碑が置かれています。これは地域の教育と歴史を記録する重要な文化財となっています。

青山北町アパートの建て替えに伴い、新たな生活空間が形成され、地域の歴史を見つめ直しながら未来に向かって進んでいます。これからの発展に期待が寄せられています。

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