青島 (長崎県)

青島（あおしま）について

青島は、長崎県松浦市に位置する有人島で、その美しい自然と歴史が魅力の一つとなっています。島の面積は0.90平方キロメートルで、戦後の1945年には約1,000人の住民が暮らしていましたが、近年は徐々に人口が減少しています。例えば、2010年の国勢調査では263人が確認されましたが、2016年には223人にまで減少しています。これは、日本の多くの地方と同様の高齢化や過疎化の影響が反映されています。

島の南東部には青島漁港があり、定期船が運行されているため、本土へのアクセスも便利です。青島は歴史的には「南島」と呼ばれ、元寇の襲来の地としても知られています。現在の島には、観光名所として宝の浜海水浴場や、子安観音大像があります。

島の主要な産業は水産業で、古くから漁業が盛んに行われてきました。しかし、最近では高齢化が進んでおり、新しく漁業に従事する若者が少なくなり、漁師の中には船を出せなくなる人も増加しています。このような厳しい状況を打開するため、2016年には「青島○」という社団法人が設立されました。こちらは、全島民が社員となり、鮮魚や水産加工品を販売することで地域の活性化を図っています。

地理

青島は、北松浦半島の津崎鼻の北東約1.2キロメートルの沖に位置しています。島からは伊万里湾の美しい風景が広がり、約3キロメートル東には鷹島があります。津崎水道は青島と北松浦半島の間を流れ、青島水道は青島と鷹島の間を隔てています。

産業と名物

漁業

青島の漁業は、世代を超えて継承されてきた伝統的な漁法に特徴があります。例えば、ボンベを使用せず、魚種ごとに禁漁期を設定することで、持続可能な水産資源の管理が行われています。このような取り組みは、島の漁業を支える重要な要素となっています。

地元の名物

青島の名物の一つは、「青島かまぼこ」です。これは、魚と塩だけを使って作られる手作りのかまぼこで、地元の人々に愛されています。その素朴で優しい味わいは、島の新鮮な魚を最大限に活かしたものです。

公共施設

青島には、以下の公共施設があります。

• - 松浦市立青島小中学校
• - 青島簡易郵便局
• - 松浦市民病院青島出張診療所

また、社寺もいくつか存在しています。

• - 七郎神社：七郎氏廣を祀る神社です。
• - 子安観音：島の中心に位置する15メートルの観音像で、1934年に建立されたものが1985年の台風によって壊れた際に再建されました。
• - 南市神社：安産祈願のための神社です。

アクセス

青島へのアクセスは、鷹島汽船を利用して行うことができます。御厨港からは徒歩約15分で青島へ行くことができ、所要時間は約20分です。」

このように、青島には自然の美しさや歴史、また地域社会の温かさなど、訪れる人にさまざまな魅力を提供する島です。

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