青島神社

青島神社について

概要

青島神社（あおしまじんじゃ）は、宮崎県宮崎市青島のほぼ中央に位置し、青島全体を境内地としている神社です。旧社格は村社であり、現在は神社本庁に属する別表神社とされています。青島は、全土が熱帯・亜[[熱帯]]植物の群生地として国の特別天然記念物に指定されています。

祭神

青島神社には、天津日高彦火火出見命（あまつひだかひこほほでみのみこと）、その妃神である豊玉姫命（とよたまひめのみこと）、そして塩筒大神（しおづつのおおかみ）が祀られています。これらの神々は山幸海幸神話に基づくものであり、縁結びや安産、航海の安全を祈るために多くの信仰を集めています。

由緒

青島神社は、海に対する信仰から設立されたと考えられており、古くから霊域として崇められています。江戸時代まで、青島全体は禁足地とされ、特別な場所としての地位を持ち続けました。社伝によれば、彦火火出見命が海神宮から帰還した際に青島に上陸し、宮を建てたことから、この神社が始まったと言われています。

平安時代の日向国の国司による巡視記録に「嵯峨天皇の御宇に奉崇青島大明神」の記述があることから、既に崇敬されていたことが伺えます。その後、1503年に伊東尹祐によって再興され、伊東氏飫肥藩の大きな支持を受けました。

社殿は歴史的に何度も造営や改修が行われ、江戸時代以降は特に藩士の監守が設けられ、汚穢を避けるために厳重な管理がなされました。1772年以降には一般の人々が入島することも許可され、訪問が可能になりました。神社は1871年に村社に昇格し、戦後は別表神社に指定されました。

祭祀

青島神社では、10月18日の例祭（秋祭）をはじめ、いくつかの神事が行われています。春祭（旧暦3月16日）は「島開き祭」として広く知られており、この期間には一般の入島が許可されていました。また、夏祭（旧暦6月17・18日）と冬祭（成人の日）も重要な行事で、特に冬祭では参加者が裸参りを行っていた伝統があります。

認識と境内

青島神社の境内には、弥生橋や本殿、拝殿、そして歴史を感じる手水舎などがあります。弥生橋は昭和天皇が皇太子時代に通った道で、現在の橋は戦後に再建されたものです。また、神社の境内には複数の境内社や文化財も存在し、豊かな歴史を物語っています。

文化財

青島は、特別天然記念物として保護されている亜[[熱帯]]性植物群落の存在でも知られています。北半球で最も北にあるヤシ科植物群生地として、さまざまな種類の植生が自生しています。また、青島周辺には国の天然記念物に指定された奇形波蝕痕や松添貝塚もあり、地元の歴史や文化的資源が豊かです。

交通

青島神社へは、JR日南線青島駅から徒歩約10分でアクセス可能です。この地を訪れることで、古き良き日本の神話や文化に触れることができる貴重な場所となっています。

もう一度検索