青春と読書

青春と読書（集英社）

『青春と読書』は、集英社が発行する月刊の文芸雑誌であり、同時に出版社としてのPR誌という側面も持っています。1966年9月に創刊され、長きにわたり読者に親しまれています。判型はA5判で、毎月20日に発売されています。

概要

『青春と読書』は、集英社の新刊情報、連載小説、エッセイ、対談、書評など、多岐にわたるコンテンツを提供しています。特に、著名な作家陣による連載小説は読者の大きな関心を集めており、過去には本誌連載の作品が文学賞を受賞するなどの実績も持っています。例えば、木内昇氏の『漂砂のうたう』は第144回直木三十五賞を受賞、唯川恵氏の『今夜 誰のとなりで眠る』は第10回島清恋愛文学賞の候補作に選ばれました。

雑誌の入手方法としては、定期購読と書店での無料配布が主な手段となっています。連載された作品は、後にハードカバーとして集英社から刊行されるケースが多いですが、茂木健一郎氏の『挑戦する脳』のように、ハードカバーを経ずに集英社新書として刊行されることもあります。

また、『青春と読書』は、集英社が主催する開高健ノンフィクション賞の受賞作発表の場ともなっています。

出版社が発行するPR誌としては、他に講談社の『IN★POCKET』、岩波書店の『図書』、新潮社の『波』、KADOKAWAの『本の旅人』、ポプラ社の『asta』などがあります。これらの雑誌と同様に、『青春と読書』も読者と出版社を結ぶ重要な役割を担っています。

過去の連載作品（一部）

大岡玲『永遠の夏休み ひかりと本と風と』
上坂冬子『教育の忘れもの 東京の学生寮・和敬塾』
木内昇『漂砂のうたう』
栗田有起『コトリトマラズ』
小池真理子『肉体のファンタジア』
今野敏『寮生 一九七一年、函館。』
三宮麻由子『ロング・ドリーム 願いは叶う』
椎名誠『岳物語』
高野秀行『またやぶけの夕焼け』
津本陽『月とよしきり』
宮下奈都『太陽のパスタ、豆のスープ』
茂木健一郎『挑戦する脳』
山本幸久『GO!GO!アリゲーターズ』
唯川恵『今夜 誰のとなりで眠る』

外部リンク

青春と読書｜集英社

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