青春のアイドル

ベイ・シティ・ローラーズ（Bay City Rollers）の3枚目のスタジオ・アルバム『青春のアイドル』（原題：Wouldn't You Like It?）は、1975年にリリースされました。このアルバムは、彼らの音楽的な方向性が大きく変化したことを示す作品として知られています。

特徴的なのは、収録曲のほとんどがバンド自身によって作曲されている点です。外部の作家による楽曲は「恋をちょっぴり (Give a Little Love)」のみで、この曲はイギリスで大ヒットを記録しました。アルバムには、メンバーのカラー写真が掲載された冊子が封入され、ジャケットにはバンド全体の写真が使用されています。

アルバム収録曲のうち7曲は、アメリカでリリースされたアルバム『ロックン・ロール・ラブレター』にも収録されました。ジャケット写真やデザインも同様のものが使われています。

アルバムタイトルの原題である「Wouldn't You Like It?」は、「これ好きになってくれないかな？」という意味合いを含んだ表現です。同名の楽曲「Wouldn't You Like It?」は、日本語では「二人でいつまでも」というタイトルが付けられています。

また、後年の日本盤CDには、レスリー・マッコーエンではなく、ノビー・クラークがリード・ボーカルを務めた1972年録音の別バージョンがボーナス・トラックとして収録されています。このバージョンは、「ウドゥント・ユー・ライク・イット？」というカタカナ表記が用いられています。

トラックリスト

イギリス盤LP (Bell Records #8002)には、以下の楽曲が収録されています。

日本盤LP (Arista – IES-80450)では、B面冒頭に「サタデー・ナイト」が追加され、全13曲となっています。

2004年のイギリス盤リイシューCDには、ボーナス・トラックとして、「サタデー・ナイト」、「彼女を泣かせないで (She'll Be Crying Over You)」、「ウドゥント・ユー・ライク・イット?（1972ヴァージョン）(Wouldn't You Like It? (1972 version))」、「ドゥ・イット・アゲイン (I'd Do It Again)」の4曲が追加収録されています。

日本盤リリースのCDも同様の内容ですが、「サタデー・ナイト」はボーナス・トラック扱いではなく、B面1曲目（7曲目）に収録されています。表記は「サタデイ・ナイト」に変更されています。

パーソネル

レスリー・マッコーエン – リード・ボーカル、バッキング・ボーカル
スチュアート・ウッディ・ウッド – ギター、バッキング・ボーカル、「恋のシャンハイ」共同リード・ボーカル
エリック・フォークナー – ギター、バッキング・ボーカル、「恋のシャンハイ」共同リード・ボーカル
アラン・ロングミュアー – ベース、バッキング・ボーカル、「恋のフィーリング」リード・ボーカル
デレク・ロングミュアー – ドラムス、バッキング・ボーカル、パーカッション、「愛のメッセージ」語り

プロダクション

収録スタジオ
Chipping Norton Studios
Eden Studios, Chiswick
Audio International Studios
音楽監督 – Colin Frechter
プロデューサー – フィル・ワインマン
ジャケット・デザイン – The Green Bay Packers Art Company
* ジャケット写真 – John Paul

『青春のアイドル』は、ベイ・シティ・ローラーズの代表作の一つとして、今も多くのファンに愛されています。

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