青木孝

青木孝（あおき たかし）

青木孝は、1863年（文久3年）12月21日に、下野国塩谷郡道下村（現在の栃木県塩谷町大字道下）で生まれました。旧姓は古木といい、古木六右衛門の三男として誕生しています。

1877年（明治10年）に上京し、慶應義塾、同人社、商法講習所などで学びました。その後、1884年（明治17年）にアメリカへ渡り、さらにヨーロッパに渡って英語、フランス語、スペイン語を修得。1889年（明治22年）には、アメリカのパシフィック大学に入学し、1892年（明治25年）11月に経済学士の学位を取得して卒業。1893年（明治26年）3月に帰国しました。

帰国後、青木は北海道の漁業調査に従事し、青木漁猟組を設立して遠洋漁業を営みました。その手腕は高く評価され、北海道の漁業発展に大きく貢献しました。

1902年（明治35年）8月には、第7回衆議院議員総選挙で栃木県郡部から立憲政友会公認で出馬し、当選を果たし衆議院議員となりました。しかし、次の選挙では次点落選となり、衆議院議員としての任期は1期のみでした。

国政選挙歴

1902年（明治35年）8月：第7回衆議院議員総選挙（栃木県郡部、立憲政友会）当選
1903年（明治36年）3月：第8回衆議院議員総選挙（栃木県郡部、立憲政友会）次点落選
1904年（明治37年）3月：第9回衆議院議員総選挙（栃木県郡部、立憲政友会）次点落選

青木孝は、漁業家として、また政治家として、明治から昭和初期にかけて多岐にわたる分野で活躍しました。特に、海外での豊富な知識と経験を活かし、日本の漁業発展に貢献した功績は特筆すべき点です。1939年（昭和14年）3月24日に生涯を閉じましたが、その功績は今も語り継がれています。

参考文献

『新選代議士列伝』金港堂、1902年。
人事興信所編『人事興信録 初版』人事興信所、1903年。
衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 自第7回至第13回』衆議院事務局、1918年。
『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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