青木靖雄

青木靖雄：TBS報道アナウンサーのキャリア

青木靖雄（あおきやすお）氏は、1944年4月21日生まれの日本のアナウンサーです。富山県高岡市出身で、東京大学法学部を卒業しています。

1967年4月、TBSに12期生アナウンサーとして入社しました。同期には、石森勝之、小口勝彦、河野通太郎、久米宏、林美雄、宮内鎮雄、米沢光規といった著名なアナウンサーが名を連ねています。入社後は、主にニュースや報道番組を担当し、確かな情報伝達能力と落ち着いた語り口で、視聴者からの信頼を獲得しました。

入社当初から報道畑を歩み、TBSのニュース番組の中核を担いました。1967年11月15日には、アナウンサー研修室の設置に伴い、同室付兼ラジオ局第一制作部勤務となりました。これは、アナウンサーとしてのスキル向上と同時に、ラジオ番組制作にも携わったことを示しています。

青木氏が担当した番組は多岐に渡ります。テレビでは『JNNおはようニュース&スポーツ』（1986年）、『JNNニュース』といった重要なニュース番組に出演。ラジオでは、『朝のダイアル』『あなたの歌謡ジャーナル』『ニュースデスク』『ニュースハイライト』『TBSラジオニュース』（日曜朝の『プレシャスサンデー』内、不定期）など、幅広いジャンルの番組で活躍しました。これらの番組を通して、青木氏は多くのリスナー・視聴者と接し、信頼関係を築き上げてきました。

TBS退社後も、そのキャリアは途絶えることはありませんでした。TBSニュースバードの『ビジネス・ナビ』コーナーで、東証アローズからのリポートを担当し、2007年3月30日まで第一線で活躍を続けました。長年に渡る経験と知識を活かし、経済ニュース分野でもその能力を発揮したことがうかがえます。

青木氏と親交の深かった人物として、鈴木史朗氏、五味陸仁氏、松永邦久氏、奈良陽氏、小川邦雄氏などが挙げられます。これらのアナウンサーたちとの交流を通じて、青木氏は放送業界における人脈を築き、自身のキャリアをさらに発展させていったことでしょう。

数々の番組出演や、長年の経験から培われた高い報道スキル、そして多くの同僚・後輩アナウンサーとの繋がりは、青木靖雄というアナウンサーの大きな財産となっています。

参考文献

「TBS東京放送アナウンサーの横顔」『国内放送局ハンドブック東日本篇'81年版』三才ブックス、1981年
東京放送 編『TBS50年史』東京放送、東京、2002年1月

青木靖雄氏の経歴は、日本の放送史における重要な一頁を刻んでいます。彼の功績は、多くの視聴者・リスナーの記憶に刻まれ、後世へと受け継がれていくことでしょう。

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